JIBUNマガジン 文京区

2022年12月号 vol.89

クラフトビールめぐり④9年目に突入!古民家ビアバー、2階でイベントも/十条すいけんブルワリー

2022年12月19日 08:09 by Takako-Oikawa
2022年12月19日 08:09 by Takako-Oikawa

すっかり寒くなった。ビールの季節ではないかもしれないが、クラフトビールは味わい深いし、冬でもいける。秋はイベント出展でどの醸造所も忙しいらしく、なかなか取材に行けなかった。2カ月ほどさまよった末にたどりついたのが「Beer++(ビアプラスプラス)十条すいけんブルワリー」。JR埼京線十条駅南口からすぐの線路わきにある。古民家を改修したお店だ。

1階の奥に醸造所があり、昼間はそこで山腰洋一郎さんと大内久人さんが醸造に励む。ワイン醸造用のブドウの搾りかすを使ったり、福岡の友人が作っているキウイやミカンを使ったり。

1杯目は「お祭りストロングエール」にした。「トロピカルな香りにココナッツ感も感じられる」ストロングペールエール。最初の1杯目にしてはがっつり濃いかなと思いつつ、気分にはフィット。次に「ルート2020シトラ」にしたら、アメリカ産シトラホップのトロピカルな香りとの記述通りすっきりしていた。順番は逆だったかな。

山腰さんは、もともとはIT企業に勤めていた。「自分で使いたいもの」を作るのが楽しかった。友人に誘われてベルギービールを飲みに行ったことがきっかけで、「ビールっていろいろあるんだな」と知った。ビアフェスなどに通ううちにクラフトビールに関心を持つようになった。高円寺に醸造所ができるという記事を見つけ、興味をもった。その後、ビール造りの勉強会を見つけ「面白そうだな」と参加。はまっていった。

北区内の会社の社長が、自社製造の水耕栽培の野菜を出す店をつくりたい、クラフトビールをつくって出したい、と考え、山腰さんが参加する勉強会のメンバーに、やってみたい人はいないか、と声をかけた。そこで手を挙げたのが山腰さんだった。その後開店準備をすすめる中で料理ができる人が欲しいということで、同じ勉強会に参加していた大内さんが加わった。

会社が借りた古い2階建ての一軒家をログハウス風に改装。2014年12月13日にオープンした。9年目になる。「自分が飲みたいものを作る楽しさもあるけど、味がちょっとずつ変わっていったり、出し始めて1週間、2週間と変化するのも面白い。客からの反応もダイレクトだし、小さいところだからこその面白さがある」と山腰さん。ビアプラスプラスの店名の由来は、IT業界では「++」が「1個増やす」の演算子だとかで、ビールを1杯また1杯飲もうという意味合いを込めた。

1階はテラス席含めテーブル席が2つで、あとは立ち飲み。2階はテーブル席が並び、映画会や落語会などちょっとしたイベントにも使われるという。新規客やグループ客が2階へ上がっていく。

3杯目は苦味が少なくあっさりしたアンバーエール。興味深い料理があったので注文した。羊肉ミンチのピザ。ミンチは手作りだという。パクチーがたっぷり乗っていておいしい。ビールが進んでしまい、「八海山山葡萄サワー」にもトライ。日本酒の八海山ではなく、本当の山の八海山のふもとの山ブドウを使っているという。さわやかな風味と酸味が心地よい。

立ち飲み席の男性客2人と話をしたら、相当クラフトビールを飲み歩いていて、いろんなジャンルにはまっているらしいなかなかのツワモノ。1人は文京区民で、2023年1月11日に江戸川橋でワンデーうどん店をやるという。「サラリーマンをやりながらどこまで何ができるか挑戦したい」そうだ。名刺には「顔マラソン」と書いてある。今度取材しなければ。黒ビールを飲もうかなと思っていたところで、クラフトビール店はしごに誘われた。歩いて次のビアバーに行こうという。二つ返事で、板橋のクラフトビアバーへ向かった。その話はまた改めて。(敬)

Beer++(ビアプラスプラス)十条すいけんブルワリー(北区上十条2-7-13)

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営業時間:火~金 17:00~22:30、土日 14:00~21:30 定休日:月曜日 

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