JIBUNマガジン

2020年10月号 vol.63

空き店舗改修で地域に居場所/町会や企業と共に「氷川下つゆくさ荘」

2020年11月07日 13:47 by Takako-Oikawa

 千川通り、東京健生病院の向かいに、多世代の居場所「氷川下つゆくさ荘(千石3-3-7)」が誕生した。看板の骨組みがそのままだし、2階は「平和荘」というアパートだし、見るからに、古い。でも壁はきれいな水色、「つゆくさ色」。一帯は江戸時代、氷川(ひかわ)田んぼと言われる水田地帯だったという。ひかわした、つゆくさ色、平和荘、この3つから、「氷川下つゆくさ荘」と命名された。

 1階にはもともと、東京健生病院を運営する東京保健生活協同組合の事務所と、介護用品店があった。2018年3月に介護用品店が閉店することになり、東京保健生協が、地域の居場所として活用できないか、と考えたことが始まりだ。町会や地域団体、行政を交えて準備会を開き、地域課題や、どんな場所にしたいかのワークショップを開催。町会や東京保健生協、文京区社会福祉協議会などで実行委員会を結成し、検討を始めた。

 ネックだったのは、建物の耐震性が予想外に低かったこと。いろんな人が出入りする居場所にするには、大規模な改修が必要なことが判明した。同年7月、地元の製薬会社に相談したところ、出資してもらえることになった。建物オーナーや店子である東京保健生協も資金提供し、補助金も活用することで、改修のめどがたち、2019年12月に着工。コロナ禍で滞った面もあったが、最低限の整備を終え、活用を始めたところだ。

 営業許可も取れるキッチンとカフェスペース、フリースペースがある。耐震の構造上の問題により、かつての部屋の仕切り壁の柱を残さざるを得ず、袖壁も設けた。いまはハロウィンに向けてイベントを企画しており、窓や壁を飾り、製作物も置かれている。

 現在のところ、誰でも参加できる介護予防体操や、跡見学園女子大による高齢者向けのプログラム、持ち帰り方式の子ども食堂などが開かれ、週3日ほど活用されている。今後、文京区社会福祉協議会から会場費が出る「ふれあいいきいきサロン」などの開催場所としての活用や、その他やりたいことがある人の活動の場として活用していきたいという。寄付やボランティアも募集中だ。問い合わせは文京区社会福祉協議会地域福祉推進係(03-5800-2942)へ。(敬)

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