JIBUNマガジン 文京区

2018年03月号 vol.32

【子ども】英語も対話術も場づくりも学べる講座とは!?/NPO法人パパイングリッシュ

2018年03月11日 21:11 by Takako-Oikawa
2018年03月11日 21:11 by Takako-Oikawa

 英語、しゃべれないから……と後ずさりしている方に朗報。単語は英検5級未満でも大丈夫。子どもをいかに楽しませられるかを学べば、職場内やビジネスシーンで役立つかも。コミュニケーション術や場づくりも習得できる「英語あそびインストラクター」養成講座の受講生を、NPO法人パパイングリッシュが募集中だ。

 「世界に子どもたちをはばたかせてあげよう。そのためにはまず親が楽しむ、見せる、が大事」と、パパイングリッシュ代表の清水祐介さんは言う。米国で事業を営んだ経験もあり、英語は堪能だが、子どもが生まれ、たとえばブランコに乗せたとき、「こいでごらん」が英語で言えなかったことから、子育てで使う英語に関心を持つようになった。「積み木を積むのでも、do itではなく、こうしたらどうかな、と提案した方がいい。いかにいい提案をして子どもをのせるか。実はビジネスでも大事なポイントですよね」

(英語あそびの作り方について説明する清水さん)

 子どもに早くから英語に親しんで欲しいと思ったが、英語のイベントは子ども向けばかりで、親子で参加できるものが少ない。そこで7年前、子どもが通っていた保育園のパパママたちと始めたのが、パパイングリッシュだ。ハロウィンでカボチャを彫ったり、バレンタインのクッキーを作ったり、クリスマスには親子で遊んだり踊ったり。地域の祭りでの出店や、小学校の土曜授業で忍者あそびをやるなど、数多くの英語イベントを創り、開催してきた。

 パパママだけでなく、地域の大人にも取り組んでもらえたら、もっと広がる。そこで始めたのが英語あそびインストラクター養成講座だ。輪投げや射的など、ものを投げて当てるシンプルなあそびは入門編に最適なので、子どもたちをひきつけるあそびを設計し、楽しませ続ける力を身につける。

 英語そのものは難しくない。まずは「This is~」「That is~」とあそびを説明。「Can you do this?」などと質問する。たとえばなかなか的に当たらないなどの場合、「Why don’t you~」といった声かけで、近づいてみたらとか、持ち方を変えてみたら、などと提案。成功したら「Good job!(やったね!)」「Almost!Try again(惜しい!またやってごらん)」と応援する。

 説明し、質問し、提案し、応援する。コミュニケーション理論がベースにあっての英語だ。むしろ、遊びを考案する方が難しいかもしれない。講座最終回は地域の子どもを招いて英語あそびを試してみるというかなり実践的な内容だ。その後も祭りやフェスティバルの出店など活躍の場が用意されている。「英語力アップはもちろん、チームビルディングやコミュニケーションについても学べます」と清水さん。

(地域の祭りなどで出店することも。腕を磨く機会だ)

 5月~6月の日曜日午前に4回の講座を予定している。詳細はサイトで。

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