JIBUNマガジン

2017年04月号 vol.21

【まち・子ども】文京区の見どころを子どもたちが取材した!フリーペーパーMITAMIYO!!(みたみよ!!)完成

2017年04月03日 23:00 by Takako-Oikawa
 
 「創業何年ですか」「1カ月に来るお客さんの数は何人ですか」
 子どもたちの質問に、文京区大塚の花店ラ・フルールの店主は丁寧に答えていた。「文京マガジンを作ろう」というワークショップの1コマ。2017年1月から3月にかけ、文京区の小学生が区内の印刷業やお寺、お店を取材し、編集者やデザイナーといったプロの支援を受けながら、「MITAMIYO!!(みたみよ!!)」というA5版32ページの冊子にまとめた。
 

企画したのは文京区在住でデザイン会社を営む浅井由剛さんとクリエイターチームカラフルのメンバー。伊豆で5年以上前から、地元の「NPOサプライズ」と共に、小中学生が取材してマガジンを作る取り組みを実践し、「KURURA(くるら)」というフリーペーパーを4号発行してきた。4年前に文京区に引っ越してきたため、文京区でもできないかと考えたという。
「子どもたちは学校と習い事と家との往復だけで、まちに関心がなくなるのではないかと心配。まちの人に取材して話を聞くことで、世界観が広がるはず」と浅井さん。
 

浅井さんの子どもの小学校をはじめ、近隣の小学校からも、4~6年生約20人が集まった。まずは浅井さんの知り合いの編集者やカメラマンから取材の仕方や写真の撮り方を学んだ。次に5人ずつ4チームに分かれ、大人のサポーターが何人かついて、あらかじめ依頼していたお店やお寺などを1チーム4カ所程度、1日で取材した。記事も子ども自らが執筆し、冊子制作はプロが仕上げた。


巻頭は文京区の地場産業でもある「本を作るお仕事」の特集を置き、「文渓堂」「共同印刷」「ルリ製本」の記事を掲載。特集2は「私たちが紹介する文京の食」で、「不二家」や「一幸庵」、「洋食店コクリコ」「小林久間吉豆腐店」などを紹介した。ほかに、護国寺と伝通院、文具店など17カ所をとりあげた。写真あり、イラストあり、マンガありの力作だ。

 
3月に開かれたお披露目会では、1人ずつ感想を発表。
「自分が書いた文章が本の記事になるなんて初めてだったのでうれしかったです」
「食べ物のイラストを、見ておいしく感じるよう描くのが大変でした。これを見たお店の人をがっかりさせたくないと思いました」
「伝通院の仏像は目がキラッとしてました。その秘密を聞きました」
「質問したことが多すぎて、ノートがいっぱいになりました」
大人からも、「客としてしか行ったことがなかったお店で、店主の話をじかに聞けるいい経験だった」「子どもは大人と違う見方をしていることがわかった」といった感想が寄せられた。


伊豆で実績を積み、今回もサポートしたNPOサプライズの高橋いづみさんは「子どもたちは自分の足で取材するフィールドワークを体験し、どうやったら伝わるかを考えながら記事を書き、本という形で情報を発信した。大きなスケールで、幅をもった活動」と話す。「まちへの愛着が生まれることが期待できる。そうすればまちはこの先も元気になります」と話していた。(敬)

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