JIBUNマガジン 文京区

2015年12月号 vol.5

【起業人・子育て】こころがほっこり、からだもよろこぶ多世代交流の場/女性3人で立ち上げた赤羽の「いろむすびcafé」

2015年12月01日 23:49 by Takako-Oikawa
2015年12月01日 23:49 by Takako-Oikawa
 「ママのための家計セミナー」「骨盤ストレッチ」「子育て絵本アドバイス講座」・・・。子育て世代が関心を持ちそうな講座がずらり。JR赤羽駅から線路の高架沿いに約10分、保育園やジムや介護施設が入居する複合施設の1階に、カフェスペースとイベントスペースを備えた「いろむすびcafé」はある。「こころがほっこり多世代交流の場」をコンセプトに、女性3人が立ち上げたNPO法人の運営で、今年4月にオープンした。
 

 3人は、ファイナンシャルプランナーでレンタルスペース担当の赤星裕美さん、栄養士でカフェ担当の高畑麻純さん、しあわせカラダセラピストでイベント担当の佐野愛子さん。大学や新卒で入ったときの会社などで知り合った仲だ。この2、3年ほど、「何かやりたいね」の思いを持ちつつ、形にならないでいたという。
 
(カフェスペースと仕切られたイベントスペースはくつを脱いであがる) 
 
 とはいえ何もしていなかったわけではない。佐野さんは結婚を機に会社をやめ、子どもが生まれたが、ぎっくり腰でつらい思いをした。「同じ経験をさせたくない」と骨盤ストレッチの指導者に。午前中にストレッチ教室を開き、午後は複数のママと子どもを預かり合い、ベビーグッズをミシンで縫うなどの仕事をし、その間、料理上手な高畑さんらが料理をし、夕方それを持ってママたちが帰る。そんな活動もしていた。今の活動の原点にもなっている。
 
(広々としたイベントスペース) 

「赤羽あたりに拠点があるといいね」と話していたところへ、昨年の秋ごろ、人を介して、赤羽でカフェとイベント運営ができる事業者を探している、という話が舞い込んだ。法人を立ち上げ、チャレンジすることになった。
 

 カフェは"おうちごはん”~からだもよろこぶFood&Drink~と称して、有機栽培の食材やノンカフェインのものを使って高畑さんが考えたメニューを出す。イベントスペースはちょっとした子どもの遊び場や座卓があり、レンタルもできる。学ぶ、集う、遊ぶ場。また、カフェスペースの壁には小箱が並び、手作り品を展示販売できる「いろどりbox」として利用できる。
 
 (奥の壁面は手作り品が展示販売できるいろどりbox)


 いまや、毎日のように講座やイベントが入り、ランチタイムは子連れのママたちでにぎわい、イベントスペース部分の座卓には「予約済み」の札が並ぶ。カフェスタッフとして働いているのも子連れのママたちだ。十数人がシフトを組んでいるという。「ただ働く場ではなく、この場を楽しむ場、学ぶ場にしたいと思っています」と佐野さん。
 年明けには産前・産後ケアの連続講座なども企画されており、ますます目が離せない場所となりそうだ。

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