JIBUNマガジン

2018年10月号 vol.39

託児や親子サロン、登校支援も手掛ける子育てラボ/本駒込に元園長、元中学教諭が開業

2018年10月01日 00:38 by Takako-Oikawa

 日曜日に無料の親子サロンを開き、土日は託児もする。小学生以上の子には、学童保育や学習塾のほか、家庭訪問で関係づくりから始める登校支援も。親子の困りごとに寄り添う「子育てラボ」が本駒込にオープンした。主宰するのは、保育士歴30年の飛田野美幸さんと、息子で元中学教諭の飛田野凌太さん。東洋大学正門に近いビル2階の広々としたスペースを拠点に、子育ての負担をシェアし、その子らしく暮らしていける子育て環境づくりをめざしている。

 

 

 公立保育園の園長や発達支援相談の経験がある美幸さんは、集団生活にややなじみにくい子や、特定の能力が突出しているが対話力に欠ける子などをみてきた。丁寧に個別対応をしたいが、園という枠の中では人的にも環境的にも制約があり、もどかしかったという。そこで今春起業を決意、「とうきょう子育て研究舎」を設立し、6月に子育てラボを開設した。

 

 

 息子の凌太さんは、母親が起業すると聞き、「実は自分もやりたいことがあった」と合流した。学生時代に不登校の子の家庭教師をしたことがきっかけで、登校支援をしたいと志し、中学校の教諭になった。ところがいざ勤務してみると、部活や日々の事務に追われ、それどころではない。不登校の子ども支援の勉強会に出ても、出席者から出るのは「できること、ないね」というため息ばかり。どうにかしたいが時間もマンパワーもない状況に悶々としていたという。

 

 

子育てラボは、遊具を備えた明るく広いスペースと事務スペースがある。日曜日10時~12時は無料開放して親子サロンを開いている。「気軽に遊びに来て欲しい。気になることがあればいつでも相談に応じます」と美幸さん。土日の9時~17時は託児も受け付ける。小学生対象の学童保育を、放課後から18時まで、17時~18時は学習塾も併設する。「教科書重視で、学習面の自信をつけることがねらい」と凌太さん。不登校の子には、家庭訪問でキャッチボールなど遊ぶところから関係をつくり、子育てラボにつなげ、学習塾に参加できるようにするというステップアップを図るという。「ほんの小さな1つのきっかけで変わることができる。きっかけづくりの場となれば」

 

 

美幸さんは、「集団になじめなくても、落ち着きがなくても、かつては個性としておおらかに見ていられたが、いまは少子化でもあり、目立つ存在になり、親も気にしてしまう」と言う。「他者の適切なかかわりで、認知力や対応力をつけることができる。個性は個性のまま、人の気持ちがわかって、自分の気持ちが伝えられるようになればいい」

 

 

 詳細はとうきょう子育て研究舎(文京区本駒込1-13-14タキモトビル2階)のサイトで。託児は1時間1500円だが4時間、8時間でパック割引がある。学童保育は1回2000円、塾は11000円。学童保育利用者で塾で学びたければ3000円、塾だけに通う場合は11000円となる。申し込み、詳細は電話(03-5981-9868)かメール(mail@kosodate-labo.co.jp)で。(敬)

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