JIBUNマガジン 文京区

2018年09月号 vol.38

子ども向け食育プログラム「おいしい!野菜チャレンジ」で楽しく/放課後NPOアフタースクール×カゴメ

2018年09月02日 18:06 by Takako-Oikawa
2018年09月02日 18:06 by Takako-Oikawa

 8月31日が野菜の日だって知っているだろうか。確かに、8(ヤ)3(サ)1(イ)。夏休みも終わりに近い野菜の日の前に、文京区内の小学校で放課後NPOアフタースクールとカゴメのコラボで、食育プログラム「おいしい!野菜チャレンジ」が開催された。1年生から5年生まで25人が集まった。

 

 子どもたちの放課後を豊かにする活動をしている放課後NPOアフタスクールは全国18の小学校の放課後で衣食住や学び、表現など500種類ものプログラムを用意し、実践している。一方、カゴメは2016年にトマトの会社から野菜の会社へと方針転換し、日本の野菜不足ゼロを掲げている。野菜嫌いのピークは小学生とのことから、未来の野菜不足解消へつなげるために、小学生向けのプログラムを実践したいと考え、経験豊かな放課後NPOアフタースクールと共同でプログラムを開発することにしたという。昨年から試行実施し、今年7月から本格実施。野菜に触れる、知る、飲む、という3つの要素がある体験型の食育プログラムだ。

 「おいしい!野菜チャレンジ」は、カゴメ社員2人が「野菜先生」を務め、放課後NPOアフタースクールの職員と共に1時間半のプログラムだ。25人の子どもたちが4つの班に分かれ、最初は「触ってみよう」。中が見えない箱に手を入れて、何の野菜か当てるクイズだ。「ピーマン!」「オクラ!」。次々に当たる。ところがレタスは外れた子が多かった。「だまされた!キャベツかと思った」と口をとがらす子もいた。

 トマトはいつごろ伝わって来たか? トマトはどの野菜の親戚か? など、大人でも答えに迷うようなクイズが出され、野菜についての知識を深めた。そのあとはジュースづくり。まずは「ジュースのもと」となる野菜ジュースを飲んで、何種類の野菜が入っているか考える。ケールやビートなど珍しい野菜を含め20種類以上入っているジュースもあった。

 盛り上がったのはオリジナルなジュースづくり。「ジュースのもと」にトマトやニンジン、ブドウやパイナップルのジュースを味見をしながら加えて、自分たちの班ならではのジュースをつくる。ジュースの名前やこだわりポイント、どんな味がするかを記述した。「ミックスジュース ぜんぶいれた さっぱり、にんじんの味」「ジャイアントジュース やさいたっぷり すっぱい味」。最後に全員が他の班のジュースを味見して投票。一番人気は「栄養満点ジュース」だった。

参加した子は「野菜ジュースを作ったのが楽しかった。どのジュースをどれだけ入れるかとか、工夫した」と言い、楽しめたようだった。全員に「野菜チャレンジ認定証」が贈られた。12月までに全国20校で実施する予定だという。(敬)

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