JIBUNマガジン 文京区

2020年03月号 vol.56

新型コロナウイルスもなんのその/ともだちと2メートル離れてもおもしろく遊べる「あそび」を紹介!

2020年04月20日 00:07 by inaba_yoko
2020年04月20日 00:07 by inaba_yoko

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、小中学校が休校になっている。家の中でお絵かきしたり、ゲームで遊んだり、テレビを見たりしているだけではあきあきしてしまうだろう。野外は風が流れて感染しにくいようだ。

離れてできる「あそび」には、どんなものがあるだろう…と考えていくと、くっついてあそぶあそび、「おしくらまんじゅう」のような「あそび」のほうが、少ないような。

遊んでいると、楽しくなってお互いに距離が縮んでいく。そう考えると、どんな「あそび」でも、お互いに離れて遊ぶ「あそび」が、特別にあるわけではない。遊び終わっても距離が縮まなければよいわけで。でも、それって、盛り上がってない感じ? だったら、楽しく遊んで、お互いにくっつかずに盛り上がる方法を考えてみよう。

「遊びをせむとて生まれけむ」。人にとって「あそび」は文化。コロナがはびこっていても、「あそび」がなくなっていったら、子どもたちは育つ芽を摘み取られてしまう。

というわけで、「あそび」の呼び水になるように、「ともだちと2メートル離れていても楽しいあそび」、しかも風通しのよい野外での「あそび」を、「下町あそび隊」(代表=藤田千枝子さん)のメンバーに聞いてみた。(稲葉洋子)

(イラスト:阿相海都)

1.缶けり(昔からあるあそび)

用意するもの:空き缶(普通の大きさ)

遊び方:じゃんけんでオニを決め、地面に印をつけて缶を置く。オニ以外のプレイヤーが缶を蹴る。オニは缶を拾ってきてもとに戻し、缶に片足を乗せ目をかくして、みんなに聞こえるように数を数える。30~50くらい。他のプレイヤーはこの間に隠れる。(他のプレイヤーにくっつかず、バラバラに隠れる。)数え終わったらオニは他のプレイヤーを捜す。隠れた人は、オニが探している隙に、缶をけりにいく。オニはそのつど転がった缶をもどす。オニが隠れた人を見つけたときは、「〇〇ちゃん、みっけ!」と叫んで、缶に足を乗せ10数える。見つかった人はオニと缶の傍へいき、だれかが助けにくるのを待つ。(助ける人は、この時期は見つかった人にタッチしない)。誰かがオニに見つからずに、また缶をければ、全員がもう一度隠れることができる。オニが全員を見つけたらオニの交代。1番初めにつかまった人が次のオニ。

2.尾行あそび

用意するもの:尾行される人の変装道具(コート、メガネ、帽子など)

遊び方:尾行される人は大人。指令を出す人が、尾行する人に、「○○○○な人を他のプレイヤーに触らぬように尾行せよ」と、口頭で指令を出す。指令を受けた人は、尾行する人を探し出して尾行を始める。尾行される人は、時々振り返ったり、立ち止まったり戻ってきたり、急に道を曲がったり、隠れたり、演技力をつかって、尾行する人が見失うことがないように歩く。それだけだが、ドキドキを楽しむ。

3.春みつけビンゴ

用意するもの:ノートくらいの紙、プレイヤーひとり1枚

遊び方:紙に9マスを書き、一マスずつに見つけた「春」を書く。プレイヤー全員の数だけ作り全員に配り、ビンゴゲーム。次々とプレイヤーが、9マスに自分が見つけた「春」を9つ書き、ビンゴゲームをする。

4.しゃぼん玉

用意するもの:針金(うちわの骨だけや、針金ハンガーでもよい)。毛糸やモール。せっけん液と液を入れる大きな器。

遊び方:針金を輪にして毛糸やモールを巻いておく。せっけん液に輪を浸して持ち上げると大きなシャボン玉ができる。

5.おおなわとび

用意するもの:長縄(長いロープ)

遊び方:2人が縄の両端を持って回す。他の人は回る縄の動きをよく見ながら跳ぶ。

(イラスト・伊東静香)

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