JIBUNマガジン 文京区

2022年09月号 vol.86

悩まず作り始めてしまおう!/千石ブックメルカードで売るZINEワークショップに参加してみた③完

2022年09月03日 16:53 by Takako-Oikawa
2022年09月03日 16:53 by Takako-Oikawa

 ついに最終回を迎えたZINE(ジン)ワークショップ。全3回通しで参加しているのは私ともう1人の学生さんだけか。毎回十数人でにぎわっているが、初回の人、2回目の人、3回目の人が入り混じって始まった。

 毎度おなじみの繰り返しだが、ZINE(ジン)とは商業ベースにのらない冊子の総称で、自主的に作って自主的に流通している小さな出版物。Magazine(雑誌)のZINEだとも言われている。

 講師の南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さんは「商業ベースの出版物はクリアしないといけない条件がある。ZINEは手書きでもOK。何を作りたくて誰に読んで欲しいか。デザインが優れているものだけではない。内容と形がマッチすればよいZINEができる」と言う。南陀楼さんは編集者・ライターで「ミニコミ魂」という著書もあり、谷中・根津・千駄木で一箱古本市を開催する「不忍ブックストリート」の代表でもある。

 多種多様のZINEの束の中から、南陀楼さんがいつも紹介しているのが、小学生がつくったZINE。鉛筆の手書きで、タイトルは「定規なし何分で書けるかスケッチ」。ペンやインク壷など、身近な物品を何分でスケッチできるか、タイムを計測し、記録する、というだけの内容。ホッチキスで綴じられている。こんなのでもいいんだ、とハッと気づかされる。

 参加者の動機はさまざま。「ジブリおたくなので、好きなシーンと言葉を組み合わせたZINEをつくりたい」「自分を励ます冊子をつくりたい」「五十の手習いをまとめたい」。前回、捨てられた空き缶や空き瓶を捨てた人はどんな人かの妄想日記を、と言っていた人は、思ったほど捨て空き缶や瓶の写真がなかったとのことで、写真日記にしよう、と方向転換していた。

 さて検討タイム。一応、形にして持って行って、好評ではあった。しかしタイトルが。。。「オシ オモロ!」って、なんだかわからない。みなさんの反応もイマイチ。〇〇さんの「推し」、ココ(この人)が「オモロ」イ!の略なんだけど。

 コンテンツは最初「まちをなおす」シリーズを考えていたものの、いささか真面目すぎて、形とミスマッチな感じがする。「そうですね」と南陀楼さんも言う。代案でつくったのはクラフトビールシリーズだ。こっちの方がZINEっぽい。

 発表タイムではそれぞれが考え出したZINEアイデアを披露していた。毎回、うならされる。南陀楼さんは「悩まず作り始めてしまいましょう。印刷でもコピーでも、身の丈に合ったもので始め、本気ならコミックマーケットとかに出してもいいのでは。一箱古本市で売ってもいいし、事務局でも預かります」。そうか。悩まず、作り始めてしまおう。

 千石ブックメルカード実行委員会の松本貴子さんは「このワークショップをやってよかった。交換日記とか、学級新聞とか思い出して、それが原点だったな、と気づかされた。いま千石のまちあるきをしながらお散歩マップを作成している。出店でもまち歩きでも、ぜひ参加してほしい」と話していた。出店申し込みは9月16日まで。開催は10月9日(日)。(敬)

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