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2018年02月号 vol.31

【ひと】山手線で一番無名な駅を一番に!田端愛にあふれるTABATIME(タバタイム)編集長櫻井寛己さん

2018年02月05日 21:38 by Takako-Oikawa

 山手線で一番無名な田端を一番有名にしちゃおう――そんな野心を持つのは、曽祖父の代から田端民である櫻井寛己さん(28)2017年に、田端による田端のためのwebマガジン「TABATIME(タバタイム)」を立ち上げた。家業のコンビニエンスストアの店長を務めつつ、田端を盛り上げるべく、取材活動を続けている。

 

 

 数年前から、ホームページづくりを独学し、デザインができる友人と「やってみたいことやってみる協会」を作り、LINEスタンプの制作やイベント企画などをしてきた。

しかしLINEスタンプは出しても全然売れなかった。

「田端ネタなら少なくとも田端の人が何個か買ってくれるだろう」。そう考え、田端を題材にしたLINEスタンプを考案。友人に「下手な絵でよい」と勧められ、絵は全くダメだったが、パソコンで人物イラストを描いてみた。

 

 

「山手線で1番無名!」「しりとりでもする?たばた!たばた!」などの文言を友人と考えて20161月に発売。すると、話題になって、メディアにも取り上げられた。

LINEの役員にタバタさんという方がいて、フォロワーが多数いるので、何か書いてくれるといいなあと思って。期待通り、紹介してくれたので反響があった」と櫻井さん。

 東京MXテレビの取材を受け、まちの人のインタビュー映像が流れた。「田端がニュースになることはまずないので、うれしかった」

 

(TABATIME「アトレヴィ田端」紹介記事より)

 

 同じころ、ブログで発信を始め、自分が書きたいことは何だろうと自問したとき、どうせ書くなら田端に特化したメディアをつくろうと思い至った。そもそも田端はニュースのネタが少ないから、情報も少ない。おいしい店もあるが、口コミ中心で、ネットの世界で田端情報がほとんどない。そこで2017年、TABATIMEのサイトを立ち上げた。「書きたい」という人も現れ、地元の飲食店やイベントなどを取り上げている。

 

(TABATIMEサイトより田端の夜景)

 

「ずっと住んでいるこのまちが好き。人情味もある」と櫻井さんは言う。実は田端には芥川龍之介の住居もあったし、大正末から昭和にかけては小説家らが集まる「文士村」もあった。鋳物街の川口と問屋街の日本橋の中継点として鉄鋼所が並び、部品製造も盛んだった。そこがいまマンションなどになって、人口も減ってはいない。風俗関係の店はなく、これといった特色はないが、アクセスはいいし、静かで落ち着いていて住みやすいまちだといえる。

 「ただ、その魅力を言語化するのが難しくて」。よく読まれる飲食ネタに加えて、文化的なネタや人ものも書いていきたいという。「田端が仕事になったらおもしろい」。 TABATA DRINKという、ただ田端で飲むというイベントを昨年秋に開催。人が集まれる場もつくっていきたいという。 田端を一番有名にしたいという目標を持ち、田端愛あふれる櫻井さんの挑戦は続く。

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