JIBUNマガジン 文京区

2023年05月号 vol.94

小石川植物祭2023、「命名 nomenclature ーなぜ人は植物に名を授けるのか」をテーマに出展者公募! 11/3~5日開催、『植物考』著者の藤原辰史氏がキュレーター、総合ディレクターは前回同様発起人のKASA

2023年05月14日 17:15 by Takako-Oikawa
2023年05月14日 17:15 by Takako-Oikawa

小石川植物祭2023が、今年も11月3日(金・祝)~5日(日)の3日間、文京区白山の小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)を中心とした近隣地域を舞台に開かれる。実行委員会では「命名 nomenclature ーなぜ人は植物に名を授けるのか」をテーマに出展者の公募を始めた。公募締切は5月31日(水)必着。13日には現地説明会が開かれた。

園内ガイドツアー©️保田 敬介(Arki Co.Ltd.)

小石川植物祭は「街が植物園へやってきて、植物園が街へ広がっていく」をコンセプトに、白山に事務所を構えるコヴァレヴァ・アレクサンドラさんと佐藤敬さんによる建築家ユニットKASAが企画発起し総合ディレクターを務め、小石川植物園と共同で昨年秋初めて開かれた。区民や地域の店舗などとも協働し、園内のハーブを使ったドリンク販売、地域の染工場による染物体験ワークショップなど、企画やプロジェクト計17組が参加。香り、本、文学、遊びなど様々な角度から植物を体感する場となり、1万人近くが来場した(過去記事参照)。

出展プロジェクト「小石川ボタニカルカフェ」©️保田 敬介(Arki Co.Ltd.)

昨年の開催の様子の動画はこちら。

2023年の小石川植物祭は『植物考』の著者である京都大学の藤原辰史准教授をキュレーターに迎える。藤原さんは「もっと植物の名前を知ろう」と呼びかける。人でも植物でも、名前が付くことで唯一無二の存在になる。約4千種の植物を保有する小石川植物園は、命名のもつ意味を考えるのに最適な場所である、と唱える。

出展プロジェクト「葉っぱカルタ」_©️保田 敬介(Arki Co.Ltd.)

小石川植物祭のビジョンは「『植物』と考える、まちのこれから」。ミッションは

・誰もが植物を学び、植物で学べる場をつくる

・世代や分野を越えて、人や地域をつなげる

・まちの資源を発見し、新たな価値を創造する

これらの実現を試みる出展プロジェクトについて、4つの分野の出展者を募集する。

一つは、アート。立体でも平面でも、パフォーマンスでも映像でもよい。

二つ目は植物祭の公式グッズ。

三つ目は飲食や工芸、本、雑貨などの物販。

四つ目は体験型のワークショップ。

出展プロジェクト「植物を見る、知る、味わう」©️保田 敬介(Arki Co.Ltd.)

応募資格は、小石川植物祭の趣旨を理解し、「植物とまちのこれから」を考えたい人。植物園やその周辺の地域に興味があり、関係を築きたいと考える人。地域で活動している人。住んでいる人。頻繁に訪れている人。縁がある人。

実行委員会では「私たちの今の価値観に何かを問いかけるような、そんな出展内容をお待ちしております」という。

出展プロジェクト「香りを読む、植物を読む」_©️保田 敬介(Arki Co.Ltd.)

要項や応募方法などの公募の詳細はサイトで。公募の締切は5月31日(水)必着。(敬)

関連記事

ノンアルクラフトビールを試作中!土日に加え、木曜夜に角打ち会も/上野桜木・自然派ワインの店「inclus(アンクリュ)wine&brewing」

2024年04月号 vol.105

ブルーを身につけて東京駅からスカイツリーまで完歩!「自由×モビリティ」テーマに、自閉症や発達障害啓発の「ブルーウォーキング」

2024年04月号 vol.105

ありのまま、その人らしく。小さい子も、障がいのある人も、お年寄りと共に/「52間の縁側のいしいさん家」を見てきた

2024年03月号 vol.104

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2024年04月号 vol.105

春がしばらく足踏みし、桜の開花が少し遅れたと思ったら一気に暖かくなり、ツツジも…

2024年03月号 vol.104

季節は行ったり来たり。今春の桜の開花は早いと思ったら、寒さがぶり返して先延ばし…

2024年02月号 vol.103

節分の豆まきは今年は4年ぶりというところが多かったようです。節分、立春といえど…