JIBUNマガジン 文京区

2022年08月号 vol.85

オリジナルZINE(冊子)はできるのか!?/千石ブックメルカードで売るZINEワークショップに参加してみた②

2022年08月15日 01:16 by Takako-Oikawa
2022年08月15日 01:16 by Takako-Oikawa

 今秋に3年ぶりに開かれる千石ブックメルカード過去記事参照)のプレイベントとして開かれているZINE(冊子)作りのワークショップ。初回で刺激を受け、2回目も参加してみた。前回の参加者が半分、初めて参加する人が半分、というかんじだった。

 おさらいすると、ZINE(ジン)とは商業ベースにのらない冊子の総称で、自主的に作って自主的に流通している小さな出版物。マップなども含まれる。Magazine(雑誌)のZINEだとも言われている。

 ワークショップの講師は編集者・ライターで「ミニコミ魂」という著書もある南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さん。谷中・根津・千駄木で一箱古本市を開催する「不忍ブックストリート」の代表でもある。「ここで出来上がったZINEを千石ブックメルカードで売ります」と言われ、よし、売れるものを作ろう、と意気込んだ。しかし初回に、「売れる、売れない、は考えず、まずはつくりたいものを形にするところから」と言われていたのだった。今回も各地の様々なZINEを紹介しつつ、「デザインや内容が凝ったものがあるが、やりたいことと、形が一致することが大事」と南陀楼さんは強調する。

 初参加組は、写真が趣味で写真集を作りたい人、一箱古本市に出店予定の人、「自分の中の表現したいものを探しに来た」という人、いろいろだ。前回参加組は、早くもサンプルを持ってきていて、内心焦った。そうだ、宿題があったのだった。1カ月たったというのに、何もやっていなくて、手ぶらだ。

 紙芝居の舞台の形のZINEを検討している人は「舞台のカーブを切り抜きたくて、専用のカッターを買ったところで満足してしまった」と言いつつ、舞台の形を持ってきていた。自作のマンガのZINEを作りたい人は当然、自作を持ってきている。

 映画のZINEを作るという学生さんは、ケース箱に入れるらしい。前回、地域情報を冊子にと言っていた方は方向転換し、まちなかの看板文字を集めてリソグラフで冊子にしたいと言っている。

 JIBUNZINEのタイトルは仮のままだ。「文京オモシロ人」「文人名鑑」とか、テキトーにつけたままだった。南陀楼さんから、「このタイトルだと、でかいというか、マスを対象にしている感じがする。これを個人目線にしてみては。自分の身の回りの30人とかに読んでもらうことをイメージしてみて」とだめ出しされた。なるほど、そうか。やっぱり、二十何年マスコミにいると、どうしても万人ウケするように考える癖が抜けない。しかし、悩みが深まってしまった。えーっと、どんなタイトルだと個人目線だろう。「お隣さんのうわさ話」「井戸端とか使えないかな」「うわさのあの人、あの場所とか」などと考えたが、浮かばない。「自由でいいんですけどね」と南陀楼さんがフォローしてくれたが。

 ZINEは①自分で作ってめでる②友人知人に渡す③フリマに出す④店に置いてもらう、のいずれかのようだ。紙の形にして、自分の伝えたいことが伝わる範囲でじわじわ反響が生まれるというのがZINEの良さ。ゆるやかに伝わるメディア、だ。1990年代に、ミニコミを作っていた人たちは軒並みサイトを開設したが、2000年代前半にまた紙に戻ったという。「モノとしての力、質感を再認識した」という。現在は紙とSNSを使い分ける人が多いようだ。

 最後に各自のZINEの設計図を発表。「小4の姪が大人になって元気や自信をなくしたときに読んでもらいたい」ZINEを構想した人。空き缶や空き瓶を捨てた人はどんな人で何を考えていたのかを妄想した日記をZINEにするという人は、「タイトルはSUTEDEITTABE。これは方言で、捨てでいったべ、ということです」と発表。千石在住の人は「おもちゃ絵を丸めて、作る大変さを帯にする」という。やっぱりみんな、発想が豊かだ。

 次回は「グラフィックを持ち寄り、本物に近いものに」という宿題が出た。できるかなあ。(敬)

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