JIBUNマガジン 文京区

2022年07月号 vol.84

自分だけのZINE(冊子)を作って一箱古本市で売ろう!/ワークショップに参加してみた①

2022年07月17日 00:45 by Takako-Oikawa
2022年07月17日 00:45 by Takako-Oikawa

 最近ひそかに流行しているというZINE(冊子)作りの講座があると聞き、さっそく参加することにした。3年ぶりに開催される「千石ブックメルカード」のプレイベントで、段ボール一箱に売りたい本を入れて売る「一箱古本市」で販売するZINEをつくろう、という趣旨だそうだ。千石ブックメルカードは2019年に千石で初めて開かれた一箱古本市だが(過去記事参照)、コロナでストップしていた。10月9日に童心社や巣鴨大鳥神社境内の建物など5か所を会場に、一箱古本市やイベントなどが予定されている。

 出店するかどうかはともかく、JIBUNでも冊子を作りたいと思っていたので、ヒントをもらいたいと考えた。講師はライター・編集者の南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)さん。一箱古本市の発起人で、2005年から谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の代表として、各地のブックイベントにかかわっているという。

 南陀楼さんによれば、ZINE(ジン)は商業ベースにのらない冊子の総称だという。アメリカで2000年代以降、詩や音楽、文学が好きな人が、好きなように冊子にして綴じる流れができ、ZINEと呼ばれるようになったとか。Magazine(雑誌)のZINEだとも言われている。自主的に作って自主的に流通している小さな出版物、ということらしい。マップなども含まれる。不忍ブックストリートのマップは、3万部出ているという。「これも一つの出版物です」

 ZINEのワークショップは5、6年前からやっているそうだ。設計図を一緒に作り、自分なりに書いて持ち寄って、発行につなげる。会場のワークスペースさきちゃんち(過去記事参照)に集まった参加者が、参加の動機と、何を作りたいかを一人ずつ述べていった。「やかんの湯をわかすフォルムが好きで、やかんの本をつくりたい」「趣味で描いている8コマ漫画をまとめて紙にしたい」「紙芝居の童心社が会場だし、紙芝居をやっている人の写真を撮りためているのでそれを出したい」・・・多彩な人が集まった。

 初日はA3の紙に設計図を書いて発表するところまで。「どう売るか、とか考えると想像力が働かないので、まずはつくりたいものを形にするところから考えて」。南陀楼さんが収集した各地のZINEを持ってきていた。袋の中に様々な形態のZINEが複数入っている福袋みたいな袋雑誌。レース状のコースターを綴じているもの。帯に2号入れるもの。一枚の紙を折りたたんで、袋とじ部分をペーパーナイフで切りながら読む冊子。蛇腹状の冊子。。。こんなに自由な発想で、何でもありなんだ、と気づかされる。

 「形やデザインをまねるところからでいいですよ。イメージが見えてくれば次につながる」と南陀楼さん。「A4の紙にアイデアをどんどん書いていって、A3の紙に清書してください」

 自由に、と言われても、アイデアが浮かばない。やかんの本をと言っていた人に、「いっそやかんの形の冊子にしたら」とアドバイスする南陀楼さんの声が聞こえる。

 JIBUNはコンテンツはあるけど、普通の冊子にするのはつまらないな。まずはお手本探し。デザインも形もこんなにいろいろあるんだ。あ、これ、というヒントがあり、ひらめいた。

 発表タイムは、バラエティーとオリジナリティーに富んでいた。紙芝居舞台が表紙で、紙芝居の演者の写真を入れ、裏には撮影情報やマップを入れるとか、伊那谷のダチョウなど、各地の珍食を1号1食紹介するとか、秘伝の書みたいな巻物風にしたいとか、御朱印長のような和綴じで日本酒とおちょこを紹介するとか。

 次回は、初めての人でも参加できるし、2回目の人はさらに構想を深めて進めるという。1回お試し参加のつもりが、本気になってきた。JIBUNマガジンならぬJIBUNZINEをめざし、次も参加しよう。(敬)

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