JIBUNマガジン 文京区

2022年05月号 vol.82

特選!ご近所 茗荷谷界隈/アーチェリー発祥の地

2022年05月20日 23:59 by Takako-Oikawa
2022年05月20日 23:59 by Takako-Oikawa

茗荷谷から離れて春日通りを新大塚も過ぎ、都電荒川線「向原」駅の手前にあるのが「アサヒ弓具KK」。散歩がてら池袋へ向かうと黄色い大きな看板が目に飛び込んできます。

「アサヒ弓具」は1897年(明治30年)に日置流雪荷派16代小沼鹿之助豊月氏が開いた「小沼弓具店」に始まります。

戦後、GHQにより武道教育が禁止される中、鹿之助氏のご子息英治(ひではる)氏(現社長小沼つた子氏の父君)は、和弓の復活に奔走しながらも以前から研究していた「洋弓(アーチェリー)」の普及にも力をいれます。
1947年には日本洋弓協会を結成し、翌年には豊島区のグランドで初の「日米弓射大会」も開催しました。 英治氏は駐留軍施設のあった練馬の「グラント・ハイツ」や代々木の「ワシントン・ハイツ」でもアーチェリーを教え、伝え聞いた米軍将校からの依頼でそれまでの木製洋弓を「竹」で作り米国へ輸出も始めました。当時和弓を作っていた10人ほどの「弓師」が竹のアーチェリーを作ったそうです。

「アサヒ弓具」は日本における「アーチェリー発祥の地」となりました。

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※この記事は「ご近所 茗荷谷界隈」に掲載されたものです。

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