JIBUNマガジン 文京区

2022年05月号 vol.82

都心でバードウオッチング!/青い宝石に出合った!

2022年05月14日 23:44 by inaba_yoko

3年ぶりになんの拘束もなく外出できる連休。せっかくだから遠出を、と思うが、きっとどこも混んでるだろう、さりとて、家にいるのはなんだかもったいないし、結局、近場の公園に、開催されているイベントを覗きながら、あわよくば野鳥も見つけることを期待して、カメラをぶら下げていくつかの公園を巡った。ふとしたきっかけから野鳥に興味が湧いている。

折しも、5月10日~16日は、「バードウィーク」(愛鳥週間)。5月6月は野山や水辺、公園や街中にいろいろな鳥に出会える季節。5月の風にのって鳥たちのさえずりも涼やかた。と、いかにも、知っているように書いているが、鳥についてまったく詳しくはないし、鳥に適したカメラも持っていない。

それでも、鳥が見つけられたらラッキーと、まずは上野公園へ。噴水の前で粘ったり、不忍池のまわりをぐるぐるしたりしても、いるのはハト、カラス、スズメばかり。いや、失礼な言い方。もしかしたら、彼らも見られなくなる日も来るかも。現にスズメは昔に比べてかなり少なくなった。カラスも減っているとか。

翌日は小石川植物園へ。

植物園はたくさんの大木がなんとも心落ち着かせてくれて最高の森林浴となったが、鳥を目にすることはなかった。耳を全開にしていると、高い声や低い声、ゆったりした声や鳴きたてるような声が、高い木の上から降ってくる。が姿は見つけられない。鳥に詳しい人や鳥用のカメラを持っている人はみつけられるのだろう。

「ツーツーピーピー」「ジュージュー」「クァークァー」「ピュピュピュピュピュ」「キリキリキリキリー」とあちこちから。

(サギとカメ)

その翌日は、小石川後楽園へ。カワセミが見られると聞いていた。ひと回りしても、鳥には出合えなかった。がっかりしながら池のほとりのベンチに腰掛けていると、2人連れの男性が、メガホンが付いているみたいな大きなカメラを持ってやってくると、池の中ほどにある蓬莱島に向かってカメラを構えた。

2人は「ほら、あそこにいますよ」「え、どこ?見えないですよ」「手前の葉が茂っているところ」と話している。2人の会話を盗み聞く。

「鳥ですか?」と、つい声をかける。「そうです、カワセミ」。私もカメラを向けてファインダーを覗いた。なかなかわからなかったが、「いた!」と叫ぶ。見つけた!綺麗な青い羽根、とがった嘴、写真でしか見たことがないカワセミが、木にとまってあっちこっちと首だけ動かしている。

後から、何人かやってきて、みんなで、カワセミが飛び立つのを待った。プロの写真家らしい人も混じっていて、「そのカメラじゃ、ピントが合わないから飛ぶところは撮れないよ」と私のカメラをみて言う。ま、木にとまっているところを撮ったからいいか、よし、としてベンチを立って歩き始める。

少し歩いたところで、後ろからバタバタと足音が。「飛びましたよ!あっちの岩に飛んだよ」。一人だけ小さいカメラを持って、手慣れた感じの人たちに混じって私も走る。そして岩の上にとまっているカワセミに向かって何度もシャッターを切った。

一応、カワセミが岩から飛び立つときも撮ってみようとじっとカメラを構えた。飛んだ!夢中でシャッターを切ったが、やっぱりピントは合わなかった。

その後も、六義園で、ムクドリと出会ったり、機会があればカメラに納めている。

都心では、人間の自然破壊により、水辺や森が減り、餌場も減ったので、野鳥が住みにくい環境になり、いつか姿を消すものと思っていた。ところが、その環境に順応し生きるすべを学んでいる鳥も多いという。鳥がみられなくなることはないのかもしれない。だが、やはり鳥たちは、水辺や緑地に集うだろう。住むまちに水辺や森があり、日常的に、鳥のさえずりに包まれ、飛ぶ鳥を眺めながら、過ごせたらやっぱり楽しい。

嬉しいことに我が家の前の電線に野鳥がとまって、「ピュッピュッピュッピュッピー」と鳴いているのを見つけた。なんという鳥かわからないのだが。(稲葉洋子)

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