JIBUNマガジン

2021年04月号 vol.69

名画を歩く(東京坂道ゆるラン)鏑木清方「築地明石町」

2021年04月15日 22:46 by Takako-Oikawa

近代日本画壇の美人画の巨匠のひとり、鏑木清方(本名・条野健一 1878ー1972)は神田佐久間町生まれのチャキチャキの東京っ子。そんな清方が、なぜ、日本画にしては異国情緒を感じさせる「築地明石町」を描いたのでしょうか?

清方の明治の三美人連作。「浜町」「築地明石町」「新富町」。 清方の明治の三美人連作。「浜町河岸」「築地明石町」「新富町」。

築地明石町部分

見返り美人の構図をとりながらも伝統的な日本髪の結い方ではなく、当時流行していた夜会巻(イギリス巻)と呼ばれた髪型の気品あるご婦人。描かれた当初、ラシャメン(外国人相手の遊女)では?と憶測が飛びますが、清方本人が明石町で実際に見た上流階級の貴婦人だと断言しています。

細い指には結婚指輪。 細い指には結婚指輪。

ジャーナリストの父

清方の父・条野伝平は、幕末、その文才を認められ、老中・阿部正弘に可愛がられたほどの逸材。ご維新後は一流のジャーナリストとして東京日日新聞(毎日新聞の前身)の創設メンバーに名を連ね、自らも「やまと新聞」を興します。

明治の初めの銀座は多くの出版社、新聞社が集中していた街。銀座の中心、尾張町(銀座四丁目)角も新聞社。

続きはこちら

※この記事は「東京坂道ゆるラン」の「名画・名建築を歩く」に掲載されたものです。

関連記事

名画を歩く(東京坂道ゆるラン)笠森お仙

2021年05月号 vol.70

名画を歩く(東京坂道ゆるラン)重要文化財になった坂道

2021年03月号 vol.68

名画を歩く(東京坂道ゆるラン)九段にあった競馬場

2021年02月号 vol.67

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

2021年09月号 vol.74

コロナ禍が収まらない。秋のイベントも中止が相次ぐ。そんな中でも、マスクをし...

2021年08月号 vol.73

8月も半ばなのに、「梅雨末期のような雨」が降っています。先取りして秋雨かと...

2021年07月号 vol.72

梅雨がほぼ明けました。例年、梅雨末期に豪雨による水害が起きています。201...