JIBUNマガジン 文京区

2020年12月号 vol.65

本場のさぬきうどんを手作りしませんか。1月11日午後1時11分、オンラインで開始!

2020年12月18日 08:46 by Takako-Oikawa
2020年12月18日 08:46 by Takako-Oikawa

1月11日は誰が名付けたか「うどんすだれの日」らしい。さぬきうどんの本場、香川県三豊市と文京区を結ぶ国内交流プロジェクトとして、2021年1月11日(月祝)午後1時11分から、「UDON de交流!手作りさぬきうどんワークショップ」がオンラインで開催される。自宅参加のほか、少人数で拠点に集まっての分散開催を予定している。粉に塩水を混ぜてまとめ、足踏みするところから取り組む本格的なさぬきうどん作りで、午後の半日はかかる。主催は「まちのLDK」で、参加者を募集中だ。

香川県三豊市で、さぬきうどんの文化を学ぶ体験型宿泊施設「UDON HOUSE」を運営する「瀬戸内ワークス」とのコラボ。三豊市に祖父母の家があった文京区民のメンバーの縁から、交流に発展した。

三豊市には若手移住者を交え、次々と新しい事業が立ち上がっている。地域商社「瀬戸内うどんカンパニー」では、親子で食育活動ができる「さぬきうどん英才教育キット」を売り出しており、今回のワークショップでも希望があれば購入できる。UDON HOUSEでは、毎月打ちたてのうどん玉と季節の出汁や食べ方などをセットで届ける「うどんのおうち」を開発し、販売を始めた。「しっぽく」「釜揚げ」「ぶっかけ」など、さぬきうどんならではのメニューを学び体験することができるユニークなセットだ。ワークショップでも、時間短縮のため、UDON HOUSEのうどん玉を一部使う予定だ。

瀬戸内ワークス代表の原田佳南子さんは、旅行予約サービス業からの転身。仕事で三豊市に来たとき、さぬきうどんの出汁やうどんのこしが店によって違い、様々な食べ方があることに驚き、魅了されたという。その後独立し、縁あって2018年10月にUDON HOUSEを立ち上げることに。さぬきうどんを粉から作る体験をし、農園ツアーやうどん屋さんのはしごなどをプログラムとして提供する宿泊施設だ。学びながら地域を楽しむという新しい観光スタイルをめざしている。原田さんは「地域に根差した文化を深堀りし、地域の観光のあり方を変えたい」と話す。

予讃線本山駅徒歩30秒の築70年ほどの民家を改装し、1階はうどん打ち体験や試食ができる土間やキッチン、足踏みにも使える和室があり、2階に定員3~4人の和室やドミトリーが3室ある。現在は1グループ1棟貸し切りで運営しており、一日うどん打ち体験もできる。コロナ禍以前は外国人観光客が多く訪れていた。

車で約20分の父母ケ浜(ちちぶがはま)は、南米ボリビアの天空の鏡とも呼ばれる「ウユニ塩湖」のような写真が撮れるとSNSで話題になり、多くの観光客が夕陽を鏡のように映し出す絶景を見ようと訪ねてくる。UDON HOUSEでは父母ケ浜訪問や瀬戸内シーカヤック、SUP体験や離島めぐりなどのプログラムも用意している。

瀬戸内ワークスではさらに、父母ケ浜近くの民家を改装して「瀬戸内ワークレジデンスGATE」を開設した。会員制で、2階に住まい、1階にワークスペースを設け、仕事探しのサポートや人脈、コミュニティの紹介もする。

このように都市と地方を結ぶ活動をしている瀬戸内ワークスとのコラボで、さぬきうどんワークショップは開催される。当日はUDON HOUSEとオンラインで結び、作り方の指南を受ける。足踏みをしたあとは1時間ほど寝かせる必要があり、その時間を利用してさぬきうどんについてのうんちく講座もある。詳細はこちら

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