JIBUNマガジン 文京区

2019年07月号 vol.48

文京区の待機児童半減、100人→46人に/保育園建設相次ぐ

2019年07月04日 01:30 by Takako-Oikawa
2019年07月04日 01:30 by Takako-Oikawa

 2019年4月の待機児童数が46人であることが、文京区議会子ども・子育て支援調査特別委員会などで明らかになった。2018年は100人いたため、ほぼ半減した。2019年度は、秋の開園を含め、認可保育園12園、0~2歳児までの小規模保育園4園、家庭的保育2カ所、文京区認可の事業所内保育園1カ所が開園したが、依然として需要の増加に追い付かない形だ。各保育園ごとの詳細なデータは文京区議会子ども・子育て支援調査特別委員会の6月定例議会の資料で見られる。

 募集児童数に対する応募児童数の割合は全体で1.25となり、前年の1.53から改善した。最も需要が大きいのは1歳児クラス。募集児童495人に対して757人が申し込んでおり、倍率は1.53だった。一方、3歳児以上は募集人数より応募人数が下回っており、待機児童はゼロ。3歳児以上なら園を選ばなければどこかに入園できる計算だ。なお、待機児童数は、単純に応募児童数から募集児童数を引いた数ではなく、認証保育園や職場内保育園などに入った子や、親が育休中の子は除かれる。

 区はすごい勢いで保育園の設置を進めており、2019年度は2018年度当初に比べて定員を前年の倍近い917人も増やしている。それにもかかわらず、転入などで特に0~2歳児の保育需要は伸び続けており、まだ足りない状況だ。区は保育園の設置を進めており、2020年春までにさらに保育施設を増やす予定だ。子育てひろば西片も改装して60人規模の認可保育園と子育てひろばに生まれ変わる予定だ。資料はこちら

 2021年10月には、小石川3丁目の国家公務員研修センター跡地を活用し、定員100人規模の保育園と、80人規模の育成室を整備するという。 これも、子ども・子育て支援調査特別委員会の資料で見られる。

 待機児童数は相当数改善されてきたが、子育て世代の転入は引き続き増え、乳幼児人口も増加傾向であるため、いまだに先行きは不透明だ。(敬)

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