JIBUNマガジン

2019年06月号 vol.47

ひとをワクワクさせる街の絵描きやさんになりたい/千石の絵画教室「ラフスタジオ」富永亜希子さん

2019年06月01日 17:34 by Takako-Oikawa

大人も子どもも、絵画を通してワクワクできる世の中になれば。みんながもっと気軽に絵を描ける環境が整えられればーーこのような夢を抱き、文京区千石で絵画教室「ラフスタジオ」を開く、富永亜希子さんに話を伺ってきました。

絵に救われた小学生時代

小さい頃は体が弱く、体育の時間はよく保健室にいました。喘息持ちで倒れることもあり「なんで私なんかが生きているんだろう」と考えていました。転校が多く、小学3年生から中学校まで一年ごとに学校が変わりました。なので、友人ができても、すぐに別れてしまいます。「自分が作ったものは、すぐに壊れてしまうんだ」と悟りを開くような小学生でした。そんな私を救ってくれたのは絵でした。苦しいときは絵を描いて、自分ができない悔しさを埋め合わせていました。

ものを作る喜びを感じられる場所でありたい

絵画教室「ラフスタジオ」を開いたのは2011年5月です。「ラフ(Rough)」には無造作、「スタジオ(Studio)」には工房という意味があります。ラフスタジオは、どなたでも気軽に立ち寄ることができ、絵を描くたのしさ、ものを作る喜びを感じられる場所でありたいと願い、この名前をつけました。

ラフスタジオでは、レッスンが終わった後にお茶とおやつを出して寛いでもらいます。子どもの生徒の中には、教室に入るなり「今日のおやつは何?」と聞く子も多いです。嬉しかったのは、レッスンが終わって教室から出るときに「行ってきます」と言ってくれたときです。ラフスタジオを「第二の家」と思ってくれているのかなと嬉しくなりました。

最近は、絵画教室以外に「人の顔を描いてみよう!」という講座も行っています。これは、人物の顔にクローズアップした講座です。生徒さんが描きたい人の顔を描きます。最初は海外のモデルや芸能人を想定していましたが、実際に始めてみると、ご自身の顔を描きたいという人が多くて驚いています。印象的だったのは、夫の顔を描いて、誕生日にプレゼントをしたいと希望された奥様です。とても喜んでいただけたようで、その次はお嬢様も授業に参加されました。思いがけないうれしいことがある講座になりました。

街の絵描きやさんでいたい

大人の生徒さんに多いのですが、最初に「絵が下手だ」とおっしゃる方がいます。でも、実際に描いていただくと上手なんです。私もそうだったのでよく分かりますが、自分自身に劣等感を持っている人が多いように感じます。たしかに絵の技術はありますが、それよりも、描きたいものを描いて、描いた作品を気軽に見せあえることのほうが大切です。絵を通して、その人の持つ劣等感を取り除くお手伝いをできればと思っています。

私は絵画を難しく考えてほしくありません。たとえば、有名な美術展に行くと、絵の値段が数百万円以上することもありますよね。でも、そのような絵を購入できるのは一部のお金持ちの人だけです。私はそういった方向けの絵を描くよりも、自分の近くにいる人や近所の人が喜んでくれるような絵を描く「街の絵描きさん」でいたいです。絵を通して、その人の力になれるようになりたいと思っています。

ワクワクするような環境を作りたい

私は授業の間、子どもの生徒をすごく褒めます。子どもだって、きっと嫌なことってあると思うんですよね。だから、ここにいる間はできるだけ褒めて、楽しい時間を過ごしてほしいと思っています。

それは大人も同じです。大人が楽しいと感じれば、それはきっと子どもにも伝わります。子どもは楽しい大人を見るとワクワクします。私は、みんながワクワクするような環境を作りたいと思っています。ラフスタジオは、みなさんが自分自身を認められる場所でありたいです。多くの感動が生まれる場所になってほしいと願っております。

個展も開催

ラフスタジオ絵画教室は、文京区役所シビックセンターで定期的に個展を開催しています。次回は6/22(土)、6/23(日)に地下一階展示室にて。ぜひお立ち寄りください。

ラフスタジオでは生徒を随時募集しています。教室は4~6人の少人数制で、月~土曜日(木を除く)に開いています。時間や料金などの詳細は、下記の「ラフスタジオウェブサイト」からご確認ください。あなたも、夢中になれること、はじめてみませんか?(石井)

ラフスタジオ絵画教室

 

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