JIBUNマガジン

2019年03月号 vol.44

ブランと泊まれる街のかど「bunkyo blanc(ブンキョー ブラン)」/千駄木坂上にゲストハウスオープン

2019年03月03日 00:36 by Takako-Oikawa

20代半ばで数千万円のローンを組んだ!?」

大丈夫? 誰かに騙されていない?

そう思われるのも不思議ではありません。でも大丈夫。彼にはしっかりとしたビジョンがあるからです。

今回は、文京区向丘でカフェ(居酒屋)&ゲストハウスbunkyo blanc」を運営する柄澤薫冬(からさわ ゆきと)さんを紹介します。

築35年の物件を自分たちでリノベ

地下鉄南北線「本駒込駅」から大観音通りを千駄木方面に下ったところに「bunkyo blanc(ブンキョー ブラン)」はある。一階はもともと「ことぶき食堂」という店があった場所で、今でもその面影を残す。近くには先月紹介した「Juhla Tokyo(ユフラ トーキョー)」や「養源寺」があり、新しい店が増え続ける文京区の中でも注目の場所だ。

 

柄澤さんが購入したのは3階建ての住居兼店舗で、約半年かけてリノベーションを行った。

驚くのは、リノベーションのほとんどを、自分たちだけでやったこと。

同じ大学を卒業した、三文字昌也さん(メロウマシーン55)や豊田健さん(メロウマシーン55)と共に、築35年の物件にモルタルを流して床を作り、壁をぶち抜いて天井を貼ってトイレを作って配管を通す。保健所に通いつめ、飲食店の営業許可証だって取った。

 

 

そしてついに、カフェ(居酒屋)&ゲストハウスとして、20191月に「bunkyo blanc」をオープンさせた。

なぜ柄澤さんは、こんなとんでもないことを始めたのだろうか。

期間限定「助っ人」のもどかしさ

柄澤さんは幼小中高を飯田橋界隈で過ごし、東京大学大学院工学系研究科を修了、今も本業では飯田橋の建築設計事務所に勤めている、生粋の地域人。

けれど、引っ越しを繰り返していたので、「地元」という地元はないそうだ。そのため、昔から「地元」に憧れていたという。

 

学生の時からものを作ることが大好きで、大学は都市工学を専攻した。

柄澤さんは大学時代のことを振り返る。

 

「大学のプロジェクトで福井の三国、東京の神田などの地域活性に関わってきました。三国ではゴミ捨て場に待合所を設けて、住民が交流できる場を実際に作りました。神田では祭や地域活動を通して住民と交流し、信頼関係を築いてきました」

「他にも兵庫の神戸・芦屋や広島、愛媛等の地域活性にも関わりました。でも、どこに行っても、学生の期間限定の支援だと思われてしまうのがもどかしかったです」

 

じゃ、その土地で建物を買って地元住人になってしまえばいいと思ったのがきっかけ。そうして社会人3年生にして、数千万円のローンを組んで物件を購入。さっそく実際に住み始めた。

約半年間のリノベーション期間も、地元のお祭りに積極的に参加してまたたく間に溶け込んでいく。

 

2019127日には、初のイベント「文京区で待ってる!『東大生の成れの果て!?』」を開催。多くの人が訪れた。

イベント中、「いよいよオープンですか?」と地元の人が覗いていくのは、柄澤さんが地元に溶け込んできた何よりの証しだろう。

憧れの「地元」を手に入れた

「まだ、bunkyo blancは完成ではありません。来ていただいたお客さんが少しでも満足していただけるよう、これからも試行錯誤していくつもりです」

このように話す柄澤さんの表情は穏やか。ずっと憧れていた「地元」を手に入れて希望に満ち溢れている。

千駄木は、坂下周辺が注目されていますが「坂上(sakaue)」だっておもしろい。

 

また、本郷といえば本郷三丁目ですが、「本郷通り沿い」「旧本郷区エリア」もおもしろい。

本郷や谷根千をつなぐこの場所から、まちがより楽しくなっていく予感がします!

ぜひ、チェックしてみてください。

 

bunkyo blanc ブランと泊まれる街のかど

リンク:ワールド×ローカル/「谷根千坂上」養源寺で音楽フェスを仕掛けた小川さんに聞く

リンク:面白い人と出会い、新しい社会へ/「文京区でまってる!」今川智広さんに聞く

リンク:合同会社メロウマシーン55

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