JIBUNマガジン

2018年11月号 vol.40

伝通院隣にゾンビが!!一風変わった避難所運営訓練実施

2018年11月04日 10:41 by Takako-Oikawa

 ゾンビだ! 逃げろ! 「きゃ~」。一目散に逃げる子どもたち。どうしてよいかわからず立ちすくむ子どもたち。よく晴れた秋の日曜日、伝通院隣にある表町広場にゾンビが何体も現れた。遊びでもゲームで事件でもなく、不審者から逃げる術、身を守る術を知ってもらおうと、礫川小学校避難所運営協議会が企画した訓練の一環。大声コンテストや避難所開設キットの展示、クイズコーナーなどもあり、親子連れ200人以上が参加した。

 今の子どもたちは全力で逃げるという経験をあまりしていない。そこで、不審者や火災などをゾンビに見立て、逃げる経験をしてもらおうというねらいだ。企画協力したNPO法人エヌ・セルフディフェンス・ラボラトリー代表の進士智幸さんは、「20メートル、車4台分ぐらいの距離をダッシュして逃げたら、不審者は追いかけるのをあきらめると言われている」と言う。

 会場には「ゾンビ広場」が設けられ、進士さんがルールを説明。「ゾンビは目が合うと追いかけてくる。ダンボールに隠れるのはいいけど、30秒以上隠れていると追いかけてくる」。逃げるのも大事だが、妊婦体験キットや、目隠しで、目の不自由な人や妊婦さんなど、自力では限界がある人もいるという想定で、「目標は協力しあってみんなで逃げることです」と進士さん。

 しかし実際は、保護者らが扮するゾンビの迫真の演技に、子どもたちは我先にゴールをめざし、逃げ惑った。中には怖くて泣く子も。しかし何度か繰り返すうちに、声を掛け合って逃げる姿や、目隠しをした人の手を引いて逃げる姿もみられた。進士さんは「津波や不審者など急を要する場合はとにかくダッシュ。でもそうでない場合、助けを求めている人を気にしてください。地震や水害では逃げる途中で転びやすく、自分がどんなところにいるのか目を配ることも大事」とコメントした。

 大声コンテストでは、マイクに向かって子どもや大人が「助けて~」と叫んでいた。「いつも大声を出して先生に怒られているけど、それがこういうときに役立つ」と張り切る小学生もいた。クイズコーナーでは、「避難所で友だちが外に遊びに行こうと言っていたらどうする?」「避難所にゾンビが来たらどうする?」などというクイズが出されていて、「あっかんべーする」「逃げる」「戦う」など、子どもらしい答えが飛び出していた。(敬)

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