JIBUNマガジン

2018年05月号 vol.34

東京のど真ん中に田舎が!?庭の家のカフェひだまり

2018年04月30日 23:00 by Takako-Oikawa

 特徴といえば道が入り組んでいることぐらいしかない千石の住宅街。細い路地を入ると、ごくごく一般的な古い民家とお庭が目の前に現れる。隣のおばあちゃんちみたいなたたずまいの「庭の家のカフェひだまり」。築60年弱の昭和の住宅をリフォームし、2017年1月にオープンした。運営者の伊藤晴康さんは「親子に来てもらって、千石のまちを活気づけたい」と話す。

 伊藤さんは文京区生まれの文京区育ち。不動産やコンサルタント業を営む中で、空き家の活用をもちかけられた。かつては商店街だった通りから入った場所で、近所には幼稚園、保育園や小中学校がある。自らも子育てする中で、ベビーカーで店に入ったら嫌な顔をされるといった経験もあり、子どもに優しい場所にしたいと考えた。また、千石というまちが区内でもあまり特色がないことから、地元の人間として、盛り立てたいという思いもあった。

 当初は庭の草木はぼうぼうで、ジャングル状態。幸い、異業種交流会の会長もやっていたので、設計士やデザイナーなど相談できる仲間がいた。「仲間のママが畳スペースがあればいいと提案し、庭師がスロープと縁側を作ろうと提案してくれた。みんなのアイデアのエッセンスを集めてできたのが、ひだまり」

 もとの柱を生かし、木の床に木のテーブル。ソファもあり、畳スペースもある。小石川植物園に近い立地のためか、庭では様々な小鳥がさえずり、モグラもカエルもヤモリもいるという。懐かしさと新しさを感じる空間だ。オープンして1年余、口コミで評判が広がり、親子だけでなく様々な人が集う場となった。キッチンと空間と庭があるので、催しに貸すことも多く、庭の草木を使って子どもたちが作品をつくるイベントや書道イベント、ワークショップなども開かれ、カフェをやりたいという地元の有志に単発で貸す日もある。「イベントがあるから訪れる。気に入ってあとでゆっくり来ようと思う。そういう相乗効果が生まれています」。中学生の常連もいるそうで、「親も安心して送り出してくれているんだろうなと思うとうれしい」

 住宅街なので、夜に騒ぐようなイベントには貸さないが、趣味を生かした会を開きたいとか、ママ会を開きたいなど、ひだまりで何かしたいという相談は随時受け付けている。「ここから眺める庭の風景が四季折々に違うように、人とのご縁による変化を大切にしている」と伊藤さん。「お客さんと地域がひだまりを作っていると思います」

平日の月曜日は定休日。イベントで貸し切りの時もあるので問い合わせを。

庭の家のカフェひだまり

文京区千石2-44-11

都営三田線「千石駅」 A2出口より徒歩6分

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