JIBUNマガジン

2017年03月号 vol.20

【まち・サークル紹介】触って読める地図や絵本、あります/文京区で活動、サークル・六点会

2017年03月03日 09:33 by Takako-Oikawa
 
 
 ザラザラの面、盛り上がった太い線、細い線。それぞれが公園や道路、線路などを表している。凹凸や手触りの違いで情報を伝える「触図」の技法で作られた地図だ。文京区内各地域がそろっている。
 作ったのは「サークル・六点会」。文京区関連の刊行物の点訳のほか、お店のメニューの点訳や、触図の絵本の制作をするなど、25年もの間、視覚障がい者とのコミュニケーションの橋渡し役を務めている。2月に、こうした成果の展示とワークショップ企画、第11回「触図ってなに?」を文京シビックセンターで開いた。

 
 六点会は、文京区の点訳の講座を受けた人が中心となって1991年に設立された。「文社協だより」「ぼらんてぃあニュース」、パンフレットなどの点訳や触図の制作などに取り組む。そば屋さんのメニューを点訳し、触ってわかる店内の見取り図の制作を手がけたこともある。
 

 生まれつき目が見えない子のための知育絵本も制作している。たとえば「まあるいね」ではフライパン、スイカ、タンバリン、観覧車などの丸いものを、素材を工夫しながら触図と点字で表現した。「三角のおはなし」なども作った。
 

「触図ってなに?」では、これらの知育絵本や、触図で表した文京区の地図、発足25周年記念として、花鳥風月をテーマにメンバーが制作した触図も展示された。簡単な点字を使ったカードづくりワークショップやクイズ、株式会社シード協賛によるアイマスク体験コーナーもあった。

辰巳純子さん(左)
 代表の辰巳純子さんは、区報の点訳講習会募集を見て興味を持ったのがきっかけで点訳・触図の世界に入ったという。六点会で活動を始めてみると、奥が深い。例えば、点字はひらがなしかないが、「母は」を「ははは」と訳してはわからないので、「ははわ」とし、一マスあけて次の文節に移る。しかし、長くやっていても、文章によってはどこであければよいか、迷ったりわからなくなったりすることがあるという。「点訳のルールはもとより、どのようにすれば触読者の方々に
読みやすいか、わかりやすいか、常に工夫と試行錯誤をしております」

 六点会では毎月1回、点訳や触図の勉強会を開いている。会員は約35人。辰巳さんは「メンバー個人個人の熱意と力で活動が成り立っています」と話していた。(敬)

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