JIBUNマガジン 文京区

2017年02月号 vol.19

【ひと】「キッズスペースの中にある不動産屋」。子育てをする人のための居場所を作って千石に住みたい人を増やしたい!2児の父、高浜直樹さん

2017年02月07日 09:04 by Takako-Oikawa
2017年02月07日 09:04 by Takako-Oikawa
高浜直樹さんは文京区千石で約2年半前から「文京子育て不動産」という不動産屋を営んでいる。だが、普通の不動産屋ではない。
キッズスペースがあるのだが、キッズスペースが併設された不動産屋ではなく、キッズスペースの中に不動産屋があるレイアウトなのだという。毎週月曜の午後には「千石こじゃり」という名前で、このスペースを地域の親子に開放している。
どんな狙いで、何を目指しているのだろうか。
1月29日に開催された「まちの子育て交流ひろば」というイベントににお邪魔して、高浜さんにお話を伺った。

 

「キッズスペースの中に不動産屋がある」

Q:文京子育て不動産というのはどのようなお店なのでしょうか?
 
地域の子育てをサポートする場所を作って千石という街で子育てをしたい人を増やしたいと思ったのがきっかけで作った不動産屋です。街を良くするという意味ではボランティアなども手段としてありますが、できることに限界があることも感じ約2年半前に事業として始めました。
施設内には子供が遊べるキッズスペースがあり、「千石こじゃり」という名前で運営しています。
元々は不動産屋の施設の一角に小さいキッズスペースを設置していたのですが、半年くらい待っても誰も遊びに来ませんでした。(笑)そこで、「不動産屋の中にキッズスペースがある」のではなく、「キッズスペースの中に不動産屋がある」ように改装しました。その後徐々に利用してくださる方が増えています。

他の子育て関連団体ともコラボ

Q:千石こじゃり(キッズスペース)は具体的にどのように使われているのでしょうか?
 
毎週月曜の午後にオープンしており、原則として幼稚園にあがる前の4歳未満のお子さんとその保護者の方に開放しています。不動産の取引をしていただいた方に限って開放する等の制限はなく、広く使っていただいています。
文京区の他の子育て関連団体ともコラボしていて、月の第1週目はこの団体、2週目はこの団体、というように決めていますね。
なお、キッズスペースとして開放中の時間帯は一部の時間を除いて私自身不動産業としての仕事はしないようにしています。

Q:千石こじゃりをはじめたことで本業の不動産事業や自身の子育てなどプライベートに影響はありましたか?
 
不動産業については、屋号に「子育て」という名前がついていることもあるとは思いますが、千石こじゃりを運営していることで子育て世代の層に強く響くお店になっていると思います。逆にターゲットを絞りすぎという見方もあるかもしれませんが(笑)。
プライベートについては私には4歳と1歳の子供がいるのですが、自分の子供が遊ぶ場ができた点が変わった点です。私の子供が、遊びに来た他の子供と遊べるのもいいですね。


子育てのしやすさの土台は人と人とのつながり

Q:不動産業をやってみていかがですか?

お客様の生活に強く関わる仕事なのでやりがいはあるけれども責任は意外と重いですね。変な物件を紹介してしまうとその方の人生に関わってくるので。

Q:不動産業のお客様は文京区内と区外どちらから来られる方が多いのでしょうか?

文京区外の方のほうが多いですね。ただ、区外の方には千石こじゃりの活動を体験して頂く機会がなかなかないので、区外の人へのリーチはまだ弱いなと自分では思っています。

Q:高浜さんの今後の夢や野望を教えてください

文京区千石を子育てのしやすさで超有名にすることです。文京区は子育てがしやすいことで知られていますが、その中でもダントツの存在にしたい。また、他の団体ともどんどんコラボしたいですね。
子育てのしやすさの土台は人と人とのつながりだと考えています。そのために千石こじゃりの活動を始めとして引き続きつながりを作っていきたいと思っています。
(永本真一郎)

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