JIBUNマガジン 文京区

2017年1月号 vol.18

特選!ご近所 茗荷谷界隈⑱ルーツは南北朝時代にまで?見どころ多い「傳通院鎮守 澤蔵司稲荷」

2017年01月02日 21:11 by Takako-Oikawa
2017年01月02日 21:11 by Takako-Oikawa
 
「子供のころはここから東大の安田講堂や両国の花火が見えたものです」。

10年ほど前まで遊具があった広場で遠田住職は懐かしそうに語ってくれました。遠田住職(月組)は私(雪組)と明照幼稚園を昭和29年(1954年)卒業の同期生です。遠田慈眼院ご住職の名刺には併せて「傳通院鎮守 澤蔵司稲荷 別当」とあります。

慶長8年(1603年)、徳川家康の母於大の方(法名:伝通院殿蓉誉光岳智香大禅定尼)埋葬のためこの地に建立された伝通院には浄土宗の学問所があり、修行僧たちが寝泊まりしていたのが学寮(学生寮)でした。

ちなみに於大の方が荼毘にふされたのは今の一中の校庭のあたりだったそうです。

その学寮にいた修行僧の一人 「沢蔵司」が実は千代田城(江戸城)に祀られていた稲荷大明神と身を明し、「修行のお礼に以後傳通院を保護しよう」とのお告げで傳通院塔頭のひとつ「慈眼院」の境内に建てられたのが「沢蔵司稲荷」です。元和6年(1620年)のことでした。
 
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※この記事は「ご近所 茗荷谷界隈」に掲載されたものです。

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