JIBUNマガジン

2016年12月号 vol.17

【まち】家族みたいに食事をともにする「おたがいさま食堂せんごく」が開催30回目

2016年12月06日 23:44 by Takako-Oikawa

 「いただきま~す」。赤ちゃんも若者も、大きな家族みたいに食卓を囲む。12月2日18時から20時頃まで、文京区千石にある大原地域活動センターで、30回目となる「おたがいさま食堂せんごく」が開かれた。
地元で子育てをする人や学生など8人が集まり、みんなでうどんを茹でて、かけうどんを作って食べた。
毎週1人で通ってくれる小学生、食で子どもに貢献したいと考えるご近所さん、共働きで食事を作る時間がない夫婦、遠方から通ってくる学生さんなど、幅広い世代が「週に1度くらいは、あたかも家族であるかのように誰かと食事をともにする」ことを目的に、ぶんきょう子育てネットが主催。


 同「食堂」は、買いすぎてしまった食材を消費するために、地域の仲間を招待して食事会を開催したことがきっかけで、約1年前から個人的な食事会として開催されてきた。参加者や子ども食堂を運営する仲間から、長く続けていくべきだとのアドバイスをうけ、11月から運営を組織化して新しい形で始まった。

 毎回、言い出しっぺ(会を取りまとめるリーダー)を決め、その人を中心にメニューを決定している。30回目のこの日は、言い出しっぺの「いぶくん」が風邪で欠席したため、急遽かわりに、「くみちゃん」が言い出しっぺとなった。当日は、里芋の煮っころがしや三つ葉、いちごなどの差し入れがあり、献立に華を添えた。

 参加した子どもたちと一緒に、具材をどのように切るか、味付けをどうしていくかなど話し合いながら作り、19時には全員そろって食べ始めることができた。参加者が持ち込んだプラ板(オーブントースターで焼くと縮むおもちゃ)で遊びながら子どもたちの面倒を見ている間に、片付ける係がいたり、会計を担う係がいたりと、「おたがいさま」で全員が誰かのために働くことが特徴である。
 

 共通する思いとして、運営側が「誰も助けない」というものがある。自分たちは、日本中で増加している子ども食堂のように、責任を持って支援をすることは難しい。だったら、自分たちでは中途半端になってしまいかねない「支援」ではなく、まちの人同士が顔を合わせる「場」を作ろうと考えた。

 まちの人たちと、あたかも週に1度、家族のように過ごすことで、悩んでいることを解決したり気が楽になったりする場所を、これからも長く続けていきたいというのが主催者の願いだ。今後は、毎週金曜日の定期開催と併せて、広く地域住民に周知していくことを予定している。それによって、インターネットやSNSを利用していない年配の方や、小学生たちなど、幅広い年代と一緒に食卓を囲めることを狙う。また、「このような気楽な場ならうちでも作れる」と感じてもらい、町ごとにこのような拠点が増えることを望んでいるという。(高浜直樹)

お問合せ
ぶんきょう子育てネット
070-6467-1223(高浜)
https://facebook.com/otagaisama1000
参照書籍:子ども食堂をつくろう! (2016年明石書店)

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