JIBUNマガジン 文京区

2016年11月号 vol.16

【ひと】「子どもに任せる」親になろう!結果オーライでいいじゃない。「子育てKitchen」の田中由美子さん/ウェブサイト構築の人材募集中

2016年11月01日 13:27 by Takako-Oikawa
2016年11月01日 13:27 by Takako-Oikawa
 
 子どもがやろうとしているのに、待てない。任せられない。そんな親になっていませんか? 「気負わず、楽に子育てを。親の姿勢が変われば子どもも変わります」と、文京区白山で「子育てKitchen」を主宰する田中由美子さんは言う。3男1女を育てた先輩ママとしての経験を生かして2013年2月に起業。現在、NPO法人申請中だ。ウェブサイトを新装したいと考えており、年明けまでにサイトをつくってくれる人材を募集中だ。
 

 子育てKitchenは、単なる料理教室ではない。習い事でもない。親が子どもを見守ることができるようになるための場だ。「自分もそうだったけど、親は一生懸命すぎて子育てがつらくなっていないでしょうか。プロセスはいろいろあっても、結果オーライでいいんです」と田中さんは言う。
 

 子育てKitchenでは、2歳以上の親子で料理をつくるのだが、子どもの「やりたい」気持ちを尊重し、包丁を持たせ、炒めものも任せる。下手に手出しをせず、「やらせる」ことで、子どもがどう変わるのか、親は目の当たりにする。「子どもって、親が思っている以上に『できる』んです。やりたい、できる、という経験を重ねていけば、子どもも成長するし、親自身も楽になれます」
 

 田中さん自身、一生懸命でゆとりのない子育てをしてきたと思っている。4人目の子はもう高校生となり、子育ては一段落したのだが、「あんなにがんばったり悩んだりしたのに、結果はこれか、ということが子育てにはたくさんあった。きびしく育てて、年齢相応のことができなくてイライラしたこともあったが、時期が来たらできるようになることもありました」。
 

 忘れられないのは、お月見だんごを親子でつくったとき。子どもが作った不格好なだんごを、きれいな形に直した。すると、子どもは納得いかないという顔をした。「そのときの腑に落ちない表情を、今でも忘れられないんです」。子どもなりに精一杯がんばったことなのに、認められなかったら、直されてしまったら、自分だったら嫌だよね、と、今なら思える。同じ轍を、今がんばっている親たちに踏ませたくない。そんな思いが子育てKitchenを立ち上げた背景にある。
 

 起業のきっかけは、2012年、文京区が実施していた区民による地域起業を応援する講座に参加したことだった。子育てが一段落し、パート勤めも辞め、何かできないかな、ぐらいのノリだったが、専門家のサポートやアドバイスを受けながら考えたのは、料理を通した子育ての気づきの場。料理が得意なわけでも大好きなわけでもなかったが、食は毎日のことだし、一生のことだし、親子を切り離すことができると考えた。友人親子の協力で料理教室を自宅でやってみたら、子どもが左利きだったり、いきなり包丁の刃を握っちゃったり、想定外のことが起きた。「普段包丁を触っていないと、危ないことがわからないから刃を触るんだ、とかいろいろ発見があった」という。
 

 親が子どもに料理をさせないのは、危ない、手間取る、汚すといった理由が主だ。子どもでも作れる手順を考え、大人がイライラしないでやらせてあげられる方法を考案した。けがをしないに越したことはないが、包丁は扱い方によっては危険であることを教えた方がいい。会話が成り立つ参加者数や効果が出る開催回数なども検討。2014年に白山に部屋を借り、本格的に子育てKitchenのプログラムを始めている。

 「料理じゃなくてもいいんです。絵本でも、手芸でも。親が気負わず、子どもが『できる』ことを知る機会を増やしたい」と田中さん。詳細はサイトで。
サイト構築の人材募集に応募する方は直接田中さん(kosodatekitchen@tbr.t-com.ne.jp)へ。

文京区白山の子育てKitchenオフィスで、田中さんにインタビューした。
 

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