JIBUNマガジン

2016年10月号 vol.15

【マチコのレシピ】②子ども食堂日記「木っ葉船に乗って」/肉じゃが

2016年09月30日 22:42 by Takako-Oikawa
 私が、「さきちゃんち」の「マチイク子ども食堂」に関わったのは、食堂がオープンして二回目ぐらいだったと思う。
 
小石川3丁目の「さきちゃんち」で月1回開かれているマチイク子ども食堂


 「子ども食堂ってなに?」、「なんのためにやっているの?」、「予算はいくらで?」など、疑問はつきないが、私にできることはよろこんでということで、調理指導を引き受けた。
 さきちゃんちの台所に立ち、何より驚いたのが、調理器具がほとんどないことだった。使い勝手の悪そうな圧力鍋や、使い方が難しい電子レンジはあるが、小さい流しに湯沸かし器もなく、お湯すら出ない。寸胴鍋は新品だったが、あとは中古の浅鍋とフライパンだけ。無謀とも思えたが、子育てしながら活動をしているママたちと意気通じるところがあり、木っ葉船に乗ってしまったというしだい。

初期のころのさきちゃんちの台所
 
 いちばんはじめに作ったのは、リクエストされた「肉じゃが」。2、3人分の肉じゃがなら、料理本でも見れば誰でもすぐにわかる。しかし、30人分の肉じゃがともなれば、コツが必要だ。小さなガス台の上で、盛大に湯気を上げている鍋の近くに、準備をするママたちと手を洗うための子どもまで並んでいる始末。手順や手際も大切だ。
 
調理指導する大場さん(一番奥)

 予算もなくて、肉は豚肉だったけれど、最初に大ぶりに切った玉ねぎを甘辛い煮汁でしっかりと煮て、その煮汁でじゃがいもを煮る。こうすると、味がぐっとしみこむから、口の中に広がるうまみが格別だ。浅鍋で天地返しもし、調理道具がここまでなくても、上手にできるとひとりほくそ笑む。ママたちも、子ども食堂にやってきた子どもたちも、おいしく食べたとのことで、本日の肉じゃがは★2つ半!
 
 
★レシピを紹介します★ 
30人分のレシピを4人分に換算しているので、煮る時間や調味料の分量は、様子を見ながら加減してください。
 
★マチコのアドバイス★
うまみたっぷりの煮汁を使って
じゃがいもを"粉ふきいも”状態にすることが
たくさん作ってもおいしく仕上がるコツ!
 
【肉じゃが】
材料(4人分)
豚こま切れ肉…200g
じゃがいも…3個
にんじん…1本
玉ねぎ…1個
しらたき…1/2袋
煮汁
 だし汁…適量
 しょうゆ・砂糖・酒…各大さじ2〜3
 
【作り方】
1 じゃがいもは大ぶりに切る。にんじんは小さめの乱切りに、玉ねぎは大きめのくし切りにする。しらたきは熱湯に通してあくを抜き、食べやすく切る。
2 鍋に、じゃがいも以外の材料と煮汁を入れ、ふたをして中弱火で20分ほど煮る。煮汁をとりだす。
3 鍋に、じゃがいもと2の煮汁を入れてふたをし、中弱火で10〜20分ほど煮て、上下をひっくり返す。さらに10〜20分ほど煮る。
4 3に、他の材料を戻し入れてあおり、煮汁を全体にからませる。

■プロフィール
大場真智子……長年、文京区の本郷にて和食屋を営む。薬膳料理のプロでもある。現在「子ども食堂」や「おたがいさま食堂」などの調理指導をつとめるほか、傾聴ボランティアなど、精力的に活動している。
 
構成・工藤玲子

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