JIBUNマガジン

2016年05月号 vol.10

イクメンと呼ばないで~男37歳、ただいま育休中(9)飛行機デビューも寝返りも!/パパ友との出会いに支えられ/田村一樹

2016年04月30日 22:23 by Takako-Oikawa
 
 
 5月からの職場復帰に向けて、4月下旬の3日間、息子が利用する保育園でならし保育がありました。
 朝はこれまでより1時間ほど早い6時に起床。おむつ替え、スキンケア、洗濯、息子の食事、自分の食事、持ち物用意、連絡帳記入、身じたく等々をしていると、あっという間に9時前、出かける時間です。息子を抱っこひもに入れ、電車を乗り継いで保育園へ。朝から都心の喧噪に連れ出し、息子に申し訳ない気持ちになります。
 初日、息子を先生に預けると、やっぱり、うえ~んと泣き出しました。先生が慣れた手つきで息子を抱え、すたすたと柵で仕切られた0歳児のスペースに入っていくのを見送り、ちょっと切なくなりました。息子の保育園生活への心配と、ずっと一緒にいた息子が自分のもとを離れるさみしさと。
3日目は雨。保育園まではJRの並行する2路線が使えるのですが、1路線がトラブルで止まり、もう1路線に通勤客が詰めかけて子連れでは危なくて乗れません。やむなく地下鉄を使って予定より20分遅れで保育園に着きました。家を出る前に電車の運行状況を確認する必要があるなあと痛感しました。
 
 
 前回、息子の新幹線デビューについて書きましたが、4月上旬、こんどは飛行機デビューしました。妻が私の慰労を兼ねて2泊3日の沖縄旅行を企画してくれたのです。
飛行機はバシネット(赤ちゃん用ベッド)を設置できる座席を予約。離陸のとき、息子がうまく耳抜きできるように、妻が授乳ケープをつけて授乳しました。寝入ったところでバシネットに寝かせ、途中で離乳食を食べさせ、無事那覇空港に着きました。
 暖かい沖縄ですっかりリフレッシュし、3日目の朝、うれしい出来事がありました。ホテルの畳の上で息子が初めてゴロンと寝返りをうったのです。残念なことに私は朝風呂に入っていて見逃したのですが、うつぶせになって顔を上げる最後の瞬間だけ妻が動画を撮っていました。広々とした琉球畳の部屋が気持ちよかったのでしょうか。
帰りの飛行機がちょっとした修羅場に。息子が妻の胸元で眠っても、バシネットに寝かすと泣く、の繰り返し。私が抱っこすると息が止まるほどギャン泣きし、周りのお客さんの注目を集めてしまいました。
 
 4月中旬の週末、息子を妻に預け、シビックセンターであった「パパッ!とパパごはん」という講習に参加しました。タイトルの通り、お父さん向けにさっと作れる献立を教えてくれるというもの。区報で見つけ、申し込みました。
 定員の20人を超えるパパさんが参加。エプロンに三角巾を身につけた男たちがそろうとなかなか壮観です。
 4人のパパさんと協力して、鶏肉のまろやかチリソース焼き、かぶとたけのこの煮物、春の彩りナムルの3品を作りました。私と組んで鶏肉料理を作ったパパさんは、息子と同じ月齢の娘さんがいるとのこと。「最近寝返りができるようになったんですよ」などと互いの子どもの様子を話しました。作った料理をおいしく食べ終え、帰り際にそのパパさんとフェイスブック友達になりました。

 パパ友をつくる機会や場所が、まだまだ少ないというのが実感です。公的な子育て施設は、もちろんすべての親に開かれているわけですが、集まるのはどうしてもママさんばかり。私は、性別にこだわらず(というか、なかば開き直って)利用していましたが、やっぱり悩みを共有できるパパさんとつながれるとホッとします。区内には幸い、そういう場所がいくつかあります。

 まず、小石川にある子育て広場「さきちゃんち」。毎週木曜に専業主夫の「しゅうちゃん」こと佐久間修一さんが開くサロンがあります。一児の父であるしゅうちゃんは、「男は出産と授乳以外は全部できる」と言い切るスーパー主夫。息子を遊ばせながら、授乳やベビーマッサージ、料理、家事について教えを受けました。
 それから、音羽の「ワラビーサロン」。文京区の子育てサークル「ワラビー」のメンバーが主に集まります。一児の父、高山陽介さんが、運営する塾のスペースを定期的に開放し、ママパパたちがゆる~く集まれる場にしています。
 千石には、二児の父、高浜直樹さんが営む「文京子育て不動産」があり、そこで毎週月曜に「千石こじゃり」というサロンが開かれています。壁一面に絵本が並び、おもちゃも充実。赤ちゃんがカーペットでごろんとでき、おむつ台もあるので安心です。
 こうしたパパたちによる子育てサロンのおかげで、私は育休中に孤立を深めずにすみました。育休を取るパパさんには、ぜひご活用されることをおすすめします。

 私の育休は4月で終わりましたが、次回に復帰後の生活をご報告して締めくくりたいと思います。


==========
【筆者】
田村一樹(たむら・かずき)
1978年生まれ、福井県出身。会社員。2014年に文京区に転居。同区に住むのは学生時代以来12年ぶり

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