JIBUNマガジン

2016年04月号 vol.9

【まち・イベント】妖怪テーマに、表現自由に/妖怪食堂フェスティバル、千駄木で

2016年04月02日 02:47 by Takako-Oikawa
 
 
 「ちょっとご飯食べにいかない? 妖怪食堂で」と、言われたら、ナニナニ? と出かけるだろう。気軽に妖怪アートに触れる場をつくり、妖怪ファンのすそ野を広げたいと、「妖怪食堂フェスティバル」が4月8日まで、千駄木のカフェギャラリー幻(まぼろし)で開かれている。おどろおどろしくない、ちょっとポップな妖怪グッズがずらり並んで出迎えてくれる。ちょいと「純米酒かっぱ」などひっかけて、妖怪チーズケーキやおばけアイスなんぞ食べてみれば、立派な妖怪ファンになれそうだ。
 
 

 企画したのは、「妖怪が好きすぎて、なんで好きなのかよくわからない」という高☆梵(たかぼん)さん。水木しげるのファンで、「妖怪DJ&妖怪折紙師」を名乗り、「音の怪 絵の怪(おとのけえのけ)」主宰者だという。もともとはハードコアもメタルもやるバンドマンだが、妖怪好きが高じて、6、7年前から、妖怪を音と絵で表現しようと、ライブハウスでイベントを始めた。それが「音の怪 絵の怪」の始まり。妖怪ライブをやったり、アートなパフォーマンスをやったり、様々なアーティストが集まってきて、すでに60~70組を輩出した。「妖怪がテーマなら、ジャンルに縛られず、表現は何をやってもいい、というところに行きついた」と高☆梵さん。
 
 

妖怪食堂は、文京区水道の「suido café」で半年に1度くらいのペースで開いてきた。オーナーと知り合いなので、ギャラリーで妖怪作品を展示し、妖怪ランチや妖怪居酒屋を企画。今回は初めて、4カ所のカフェで連続して開くフェスティバルの形にした。2月から杉並区の2カ所のカフェと台東区のカフェ、そして3月26日から文京区千駄木のカフェへと場所を移してきた。
 

会場のカフェギャラリー幻のオーナーも、妖怪好きのイラストレーターで、「薔薇十字団」と名乗る。小さな店内には、13組の作家のソフビ(ソフトビニール製の人形)やTシャツ、ポストカードやアクセサリー、お面などの作品がひしめき、聞こえてくるのは高☆梵さんが作った妖怪ラップ。食事メニューは日替わりの「妖食」のほか、もともと人気のおばけアイスやかっぱアイスに加えて「妖衆化(ヨースケ)アイス」やオリジナルカクテル「小桜姫」といったメニューを出す。ちなみに高☆梵さんの作品は「妖怪折紙」。もとは、イベントのフライヤーを、捨てられないようにするため、折っていくと妖怪になるデザインにしたのが始まりだという。折り紙で折った傘化けや一反木綿のアクセサリーが並べられている。
 
 

高☆梵さんによれば、初期の妖怪イベントは、内輪の発表会や作品展というかんじだったが、NHKの朝ドラで「ゲゲゲの女房」が放送され、ゲーム「妖怪ウオッチ」が流行し、妖怪支持層が広がってきたという。妖怪を積極的に好きな人は少なくても、誰もが妖怪を知っているようになった。2014年から浅草で30組もの作家が出展する「大怪展(だいかいてん)」を始め、昨年は渋谷の東京ハンズでも開催して大人気に。次は5月に開催、夏には東京ハンズでも再び開くという。
 

「妖怪を好きにならなくてもいいけど、もっと知ってほしい」と高☆梵さん。カフェギャラリー幻は15時~22時、4月5日、6日は休みだ。フェスティバルの詳細は音の怪 絵の怪のサイトで。


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