JIBUNマガジン 文京区

2016年2月号 vol.7

特選!ご近所 茗荷谷界隈⑦ペルシャ絨毯は文化そのもの/移転再開の「さくら」

2018年01月19日 08:58 by Takako-Oikawa
2018年01月19日 08:58 by Takako-Oikawa
 
昨年(2016年)1月に登場していただいたペルシャ絨毯の「さくら」さん。
今年の3月にこれまでの店をクローズ(閉店セールもありました)。
その後どうしたかなと思っていたところ、10月11日に春日通りの反対側、播磨坂に近い小日向安田ビル(サッカーボール型の給水塔が乗っているビルです)でお店を再開しました。
 
「これまでは大きなサイズの絨毯を広げる場所がなかったし、もっとたくさんの絨毯を見てもらいたかった」と広いスペースを探していたそうです。
新しい店は、1階、2階合わせてこれまでの3〜4倍の広さになるそうで、車で来店されるお客様用の専用駐車スペースも確保。駐輪場の整備、これまで事務所だった部屋の内装なども一新されています。
あたらしいお店も是非覗いて見てください。(2017年12月4日)
 
続きはこちら
 
(過去掲載記事は下記)
 
 春日通りを播磨坂から吹上坂の信号を渡り郵便局の手前にあるのが 「さくら」。ペルシャ絨毯直輸入販売のお店です。
 
 以前、この同じ場所にあまり目立たないカレー屋さんがありましたが、長くは続きませんでした。
 
 
 「さくら」は2014年6月に開店、すでに1年半ほど経過しています。店の前を歩くたびに、大きく目立つ赤い看板と店頭に置いたテレビで絨毯の制作工程のビデオを流し、店の外側にも商品を置くなど「随分積極的だなぁ」と気になっていました。
 
 
 
 店主のアスキャリネジャドさん(名前はホシャングさんです)はもともと柔道を学ぶためにイランから来日。講道館での修行期間も含めてすでに25年(講道館柔道の六段です!)。以来、「ずうーっと」文京区内にお住まいで、やはりイランからいらした奥さんとの間にお二人の子宝も授かりました。お店のパンフレットの写真にも二人(5歳と3歳)が登場します。可愛いですね。
 
 
 
 扱っている絨毯はペルシャ絨毯生まれ故郷の、エスファハン(Esfahan)、ナイン(Nain)、クム(Qom)、タブリーズ(Tabriz)などの制作工房のもの。直接輸入のため「さくら」での販売価格はデパートなどよりもだいぶお安く求めることができるそうです。
 
 価格に加えてアスキャリネジャドさんが特に強調するのは「絨毯というものは店頭で一旦選んでも、実際に使用する部屋に置いてみると、『合わない』こともままあります。」 そこで、「さくら」では「お客様が気に入るまでなんどでも無料で実際の場所に敷いて試してみる」こともできるそうです。
 
 
 
 アスキャリネジャドさんにとって「ペルシャ絨毯は私たちの文化そのものです。お買い求めいただいたお客様とは長い文化的なつながりができると考えています。ですから納得のいくまでじっくりと選んでいただきたいのです。」スペースの関係で絨毯のストックを全て並べることができません。お客様のご希望を伺ったら該当の絨毯の写真を送り、その後、店頭で実際に見ていただくことも多いそうです。「気軽にご希望をメールででもいただければ手配します。」とのことでした。また、絨毯の修理やクリーニングもできますが、他所で購入したものもクリーニングしてくれるそうです。ウールで5000円/㎡、シルクで8000円/㎡程度だそうです。
 
 
 
 いくつか教えていただきました。
 一口に絨毯といっても素朴で粗い織りの「キリム」。これは軽く持ち運びが容易なため今でも遊牧民が日常的に使用しています。毛足が太く長くふんわりとした「ギャッベ」、さらに糸と織りの技術が進んで繊細な模様の現代の「絨毯」といろいろ区別があるようです。アンティーク絨毯の見分け方は「絨毯でも房が付いている部分がキリムになっているかいないか。」でわかるそうです。
 一度立ち寄ってアスキャリネジャドさんから絨毯についての説明を聞いてみるのも勉強になりそうです。
 
 
さくら(ペルシャ絨毯直輸入販売)
〒112-0002 文京区小石川4−5−2川幡ビル
電話 03-3816-3232
Mail: piso_tokyo@yahoo.co.jp
サイト http://piso-tokyo.jp
 
 
(この記事は「ご近所 茗荷谷界隈」に2016/01/19掲載されたものです)
 

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