JIBUNマガジン 文京区

2015年11月号 vol.4

【まち】音楽でまちを盛り上げよう!若手ミュージシャンがフリーライブ「あつまれ!街の音楽祭!」十方寺で

2015年11月09日 23:08 by Takako-Oikawa
2015年11月09日 23:08 by Takako-Oikawa
 「文京区に家族で楽しめる新しい音楽祭を」をテーマに、千駄木生まれのシンガーソングライター、穣史(じょうし)さんと、ヴォーカルと鍵盤楽器のユニットmuu(むう)を中心にしたミュージシャンが、月1回程度、「あつまれ!街の音楽祭!」を、向丘2丁目の十方寺(じゅっぽうじ)で開いている。10月はドラムのアベケンさんも加わり、SMAPの「世界に一つだけの花」や一青窈の「ハナミズキ」といったヒット曲に加え、「赤とんぼ」「もみじ」などの童謡も歌った。投げ銭形式のフリーライブでプロの歌声と演奏が聴けて、子どもからお年寄りまで楽しめる内容だ。
 

 春に近くの長元寺で開かれた「花まつり」がきっかけ。ピアノが弾ける長元寺のご住職が、穣史さんとmuuを別々に招いたところ、控え室で出会い、休憩時間にセッションをしてみたら「これ楽しいかも」という話になり、意気投合。5月から十方寺本堂で「音楽祭」を開くようになった。
 
           (村下さんと穣史さん)
 
 穣史さんの父はギタリストの黒川倬生さん、母はヴォーカルの黒川惠央さんで、千駄木で地域活動のコンサートを開いてきた。お寺のイベントにはまず両親が呼ばれ、穣史さんにも声がかったという。穣史さんと共に、「街の音楽祭」にも参加している。

 muuはヴォーカル・作詞作曲の村下貴洋さん、鍵盤楽器・作詞作曲の宇川祐太朗さんで2013年に結成されたユニット。2人とも洗足学園音楽大学で金管楽器のテューバを吹いていたが、ある日村下さんが「歌いたい」と言い、宇川さんがピアノを弾いたことがきっかけで始まったという。「だからクラシックだって全然大丈夫っすよ」と軽妙なおしゃべりが得意な村下さん。穣史さんとのやりとりは漫才を想起させ、歌よりも、うんちくを交えたしゃべくりの方が長いぐらいだ。
 
 

 10月で5回目を迎えたライブでは、2人の息の合った歌声が、金色のご本尊を背に響きわたった。最後には「幸せなら手をたたこう」を来場者と一緒に歌い、楽しみどころの多いライブになった。「普段ライブイベントに行きづらいという人に、ふらっと来てもらえれば」と穣史さん。歌ってほしい曲を募集しているほか、参画してくれるアーティストも募集中だ。「来年には様々なアーティストが集まる音楽祭を開きたい」という。
 次回は11月15日(日)15時半から、十方寺本堂で開催する。

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